きのうは新聞休刊日だったから、安倍訪米が終わって丸一日がたったきょう2月14日の各紙が、今度の安倍訪米の解説記事を書いている。
何とも間延びした話だが、それでも安倍訪米の検証をするには十分役に立つ。
きょうの各紙の報道を見ると、そこから透けて見えるのは、今度の安倍訪米が、首脳同士の真剣なひざ詰め談判などでは決してなく、すべては事前に用意されていたシナリオ通りだったことがわかる。
それは一言で言えば、表向きには安倍・トランプの緊密さを内外に宣伝することであり、その裏ではトランプ対策のパッケージを土産にして、それを具合化するあらたな経済協議をつくる事で合意することである。
このシナリオが事前に決まっていたからこそ、首脳会談はわずか40分で終わり(通訳の時間を考えれば僅か20分)、その直後の共同記者会見でトランプ大統領は安倍首相の発言を聞かず(イヤホンをつけなかった)、ほとんどの質疑を逃げたのだ。
だからこそ安倍首相とトランプ大統領はゴルフに二日間も費やす事が出来たのだ。
メディアはゴルフ外交であたかも重要な密約があったのではないかと書いて見せるが、お笑いだ。
よもやま話しかしなかったはずだ。
最初からそのような難しい話はする気はなかったのだ。
シナリオになかった唯一の出来事が北朝鮮のミサイル発射だ。
だからあのような異例の記者会見となり、安倍首相もトランプ大統領もうろたえるだけでまともな対応が出来なかった。
前置きが長くなったが、私が長々と、今度の安倍訪米は事前につくられたシナリオに従ったものだと書いた理由は、これから書くことにある。
きょう発売の週刊朝日最新号(2月24日号)に衝撃的なスクープ記事が掲載されている。
その要旨はこうだ。
昨年暮れに、官邸の政府高官らが精悍な顔つきのビジネスマン風の米国男性と都内で顔を合わせた。
この男性の名はポール・マナフォートと名乗り、昨年の大統領選挙でトランプ大統領の選対本部長をつとめた側近だが、ウクライナのロシア派から巨額資金を受けとった疑いで選挙期間中の昨年8月に辞任に追い込まれた人物だという。
レーガン、ブッシュ両大統領の政策に携わってきた伝統的な共和党主流のビジネスマンであるという。
辞任しなければ、いまごろはあのバノン首席補佐官の代わりに登用されていたに違いなく、いまでもトランプ大統領の信頼が厚いという。
その人物が昨年12月に密使として送り込まれ、官邸の政府高官らに貢物のレクチャーをしていたというのだ。
もうこれ以上書く必要はないだろう。
ここまで安倍政権は売国政権であるということだ。
こんな事はこれまでどのメディアも書かなかった。
私も知らなかった。
一般国民が知らないのは無理もない。
いつものように世論調査は今度の安倍訪米を評価する国民が70%に上るという。
おそらくきょうの国会の集中審議でも野党は誰一人この問題を追及しないだろう。
まさしく安倍ひとりさかえて国滅ぶ、である(了)
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