いよいよ週が明けたら日米首脳会談が行われる。
メディアはこの事ばかりを取り上げて、アレコレ作文して報道するに違いない。
しかし、誰が、どのような思惑で、どのような事を言ったり、書いたりしても、今度の安倍・トランプ会談ほど、最悪のタイミングで行われ、日本にとって最悪となる日米首脳会談はない。
まさしく亡国の日米首脳会談となる。
トランプ大統領は、いま、自ら命じた入国規制が違憲であると司法に判定され、そのことに必死に反論している。
もしその反論が米国司法に退けられれば、前代未聞の違憲大統領となる。
トランプ大統領の頭には、いまは司法との戦いしかない。
そんな時に首脳会談をするのだ。
まさか安倍首相も、このようなタイミングで首脳会談が行われるとは夢にも思っていなかったに違いない。
最悪のタイミングとなったのだ。
そして、そのことは首脳会談の中身に直接影響して来る。
トランプ大統領は国内の劣勢を跳ね返すために、安倍首相に強く出るしかない。
ただでさえ不平等な日米首脳会談の歴史だった。
きょう発売の週刊ポストが、極めてタイムリーな特集記事を掲載している。
そこに書かれている事は、これまでの首脳会談は、ことごとく米国の理不尽な要求を飲まされてきた歴史だったことを見事に解説している。
そこに書かれている事は、外務省OBなら誰もが目撃して来た事ばかりだ。
私が、その記事で注目したのは、長期政権ほど対米従属だったということだ。
それは当然だ。
短期政権ということは不安定政権ということだから米国の要求を飲まされる余裕はない。
米国も相手にしない。
ところが長期政権であれば何でも実行させられる。
何でもいう事を聞く首相だから米国は大事にする。
そして、今度の首脳会談だ。
なんでもやりたい放題の安倍首相だ。
それを見越してトランプは腹いっぱいの要求をぶつけてくる。
これまでは密約や、何やらでごまかして来た。
しかし、いまやインターネットの時代だ。
ウソは必ずバレル。
おまけにトランプはツイッター大統領だ。
自分の都合のいいことなら何でもしゃべる。
繰り返して言う。
今度の安倍・トランプ会談は、戦後70年続いた米国の、いや米国軍事覇権主義による日本占領が完結する亡国の首脳会談になるに違いない。
日本国民の、なけなしの金が奪われるだけではない。
平和だった日本の至るところに米軍基地が強化、固定化され、自衛隊が米軍の完全な手下になる。
文字通り、日本は米国によって滅ぼされるということだ。
私は決して大げさに言っているのではない。
辺野古沖埋め立て工事がマティス国防長官の訪日とともに始まった。
岩国の艦載機移転の強行も発表された。
オスプレイは、買わされるだけでなく、その維持、修理まで日本で行うようになった。
迎撃ミサイルの日米合同演習がハワイ沖で行われ、高高度ミサイル導入はもはや既定路線だ。
何よりも中国との戦争の危険性が毎日のように報道されている。
ここまで憲法9条が日米同盟に蹂躙されているというのに、この国の護憲政党は手も足も出ない。
社会党は潰され、共産党が骨抜きにされつつある。
いまこそ彼らは政党を解体してでも一つになって立ち上がらなければいけないのに、選挙で生き残る事に精一杯だ。
一体この国の護憲政党とは何だったんだろう。
しかし私はあきらめない。
いまこそ米国の軍事占領から自主、自立する日本を取りもどす時だ。
アジアの共存共栄を目指す時だ。
それが新党憲法9条である。
それこそがトランプの米国を迎え撃つ最強の政治の力というものだ。
歴史がそれを求めている(了)
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