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重い宿題を負わされることになった安倍・豊田会談

 安倍・マティス会談と並んでメディアが取り上げたのが安倍・豊田会談だ。

 それだけ注目される重要な会談だったということだ。

 ところが、その中身については、どの報道もはっきりしたことを書いていない。

 首脳会談の対応策について意見が交わされたとしかかいていない。

 安倍首相は何も語らず、豊田社長だけが、いい会談だったとかわしただけだ。

 対応策が話し合われたことは間違いないだろう。

 問題はその内容だ。

 これまでの豊田社長の発言から読み解けば、米国に対する提案もいいが、その前に、日本企業の立場を正しくトランプ大統領に伝えてもらいたいと要請したはずだ。

 これには、安倍首相もそうしたいと応じるしかなかったはずだ。

 豊田社長の要望が正しいからだ。

 それが日本企業の総意だからだ。

 しかし、トランプ大統領は一歩も譲らないだろう。

 トランプ大統領の公約の一丁目一番地は米国の雇用を増やす事だ。

 そのためにはTPPを永久離脱して二国間交渉を始め、米国産を買わせ、日本産に関税障壁を設けることだ。

 2月10日の首脳会談の後の記者会見では日米二国間交渉開始が発表されるだろう。

 その時トランプ大統領は今まで通りの発言を繰り返すだろう。

 安部首相にそれを止めさせる力はない。

 その時、「安倍首相は何をトランプ大統領に説明してきたんだ」、と日本企業から失望の声が出される。

 安倍首相は大きな宿題を負ったということだ。

 とてもゴルフどころではない。

 それでも安倍首相はゴルフを止めないだろう。

 誰も安倍首相にゴルフを止めさせられないだろう。

 これが日本の現実である(了)

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