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安倍・マティス会談の見どころをさりげなくバラシタ田崎史郎

 御用政治評論家は数多くいるが、時事通信政治記者出身の田崎史郎という評論家ほど安倍首相に近い評論家は少ないだろう。

 しかし田崎氏は、ときおり本当のことさらりとしゃべる。

 私はそこを評価している。

 けさ2月4日午前5時半から始まったTBSの「あさチャン!」という番組の冒頭の発言もそのひとつだ。

 安倍・マティス会談について彼は冒頭こう語った。

 きょうの稲田防衛大臣とマティス国防長官の会談など、もはや意味はありません。安倍首相との会談ですべて終わったのですと。

 その通りだ。

 官僚の答弁を長々と読み上げて身内の自民党の議長から注意されたり、自衛隊員からあきれられるような稲田防衛大臣と、トランプ大統領から全幅の信頼を得た「戦う修道士」のマティス国防長官との間の会談が、まともに成り立つはずがない

 しかし、田崎氏の発言で私が注目したのは、その後に続く次の言葉だ。

 田崎氏はその後たて続けに次のような事をさらりとテレビの前で語った。

 日米安保5条が確認されたと言うけれどそれは当たり前の事なんですと。

 むしろ安倍首相がマティスに言ったと報道されている防衛力強化という日本の方針の中身がどういうことなのか、それが安保法で可能になった自衛隊のあらたな防衛力強化のことなのか、それとも米国の武器をもっと買うという事なのか、その辺がはっきりしていない・・・

 確かこのような趣旨の事を田崎氏は語っていた。

 実はそれこそが、今度の会談のポイントなのである。

 今度の会談では、マティス国防長官が安倍首相に何を語ったかよりも、安倍首相がマティス長官に何を約束したんかがはるかに重要なのである。

 そして、メディアは、マティス国務長官のわかりきったリップサービスについては大きく報道しても、安倍首相の発言についてはほとんど報じない。

 メディアが国民に知らせるべきは安倍発言である(了)

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