最近の安倍首相は巣ごもり状態だと報道され始めた。
そういえば、野党が臨時国会開催を要求しても、記者会見を求めても、応じようとしない。
いつもなら、野党から文句を言われたら血相を変えて反論し、そんなに国会を開きたいならいつでも国会開催に応じてやる、とやり返すところだ。
いつもなら、頼まれもしないのに記者会見を開いてペラペラと得意げにしゃべるはずだ。
安倍首相に一体何が起きているのか。
その疑問に見事に答えてくれる記事を見つけた。
きょう8月1日の毎日新聞のオピニオン欄「時の在りか」で、伊藤智永専門記者が興味深いエピソードを紹介してくれた。
長年、安倍首相に助言をしてきた自民党長老が伊藤記者にこう漏らしたという。
「もっと総理が前に出なきゃ」
そう安倍総理に話したら、安倍総理から次のような言葉が返ってきたという。
「秘書官が反対するんです。あなたから話してくれませんか」と。
そこでその長老が怪しんで側用人の今井補佐官に電話したら、返って来た答えは次の通りだったと言う。
「総理は記者会見に臨むと、必ず森友・加計問題や桜を見る会の話になるのがトラウマになっていて・・・」と言い訳をこぼしたと。
やはり権力の私物化批判はよほどこたえていると見える。
ならば野党は何としてでも臨時国会開催を迫り、近畿財務局職員の自殺の究明を迫るべきだ。
赤木夫人の再調査要求に応えよ、と迫るべきだ。
おりから安倍首相は8月末で叔父の佐藤栄作首相の単独政権最長記録を抜いて、文字どおり最長政権記録を更新する。
その後は菅官房長官に管理内閣を託して本当に巣ごもりしてしまうかもしれない。
このところ、10月解散説が急速に消えたのも合点がいく。
一日も早い安倍退陣を叫ぶ野党の思い通りになるのだ。
もっとも、安倍首相がいなくなれば、責める相手がいなくなって、野党はますます政権交代から遠ざかる事になるかもしれないけれど(了)
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