新党憲法9条

憲法9条それは希望

拉致問題に関する無策を批判する声が出て来ない不思議

 拉致被害者を代表する横田滋さんが亡くなった。

 その訃報に接して私がまっさきに関心を持ったのは、果たしてメディアが小泉、安倍政権の無策、失政をどう批判するかだった。

 そして、予想した通り、どの報道も一切の批判がない。

 あるのは、残念だ、無念だ、というものばかりだ。

 安倍首相の痛恨の談話すら、無批判に垂れ流している。

 まるで、北朝鮮というどうしようもない相手が悪すぎた、

 誰がやっても解決出来なかった、

 そう言わんばかりだ。

 権力に忖度するしかなくなった堕落したメディアが安倍政権を批判しないのは仕方がない。

 しかし、安倍政権に批判的な野党からさえも、批判の声がまるで聞かれないのはどうしたことか。

 拉致などなかった、などと言って北朝鮮を擁護した左翼政治家たちが沈黙するのはわかる。

 しかし、そうでないまともな野党政治家はたくさんいるはずだ。

 少なくとも次の二つの質問を、横田滋氏を追悼する来週の国会で野党は行うべきだ。

 なぜ小泉政権は、拉致問題と国交正常化を同時に解決しようとした正しい平壌宣言を貫徹しようとしなかったのか。

 北朝鮮の核開発を許さなかった米国の圧力で断念したのではなかったのか。

 自国民の救済よりも対米従属を優先させたのではなかったか。

 いまこそ小泉元首相を国会に招致して国民の前で説明させるよう、野党は安倍政権に迫るべきだ。

 そして安倍政権に対しては、拉致被害者全員の生還を拉致問題解決の大前提とする政策は正しかったのか、その方針は今後も一歩も譲らないのか、それで拉致問題は進展すると本気で思っているのか。

 安倍政権は拉致被害者の消息についてすでに知らされているにもかかわらず、国民にそれを隠し続け、自らの強硬姿勢を貫くパフォーマンスに利用して来ただけではないのか、それは拉致被害者に対する裏切りではないのか。

 そう野党は来週から始まる国会で安倍首相に質問しなくてはいけない。

 野党もまた拉致問題解決に対する本気度が試されているのである(了)

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