きょうの各紙の報道ぶりを見て、黒川マージャン騒動は終わったと思った。
安倍首相は悪運が強いのか、側近によほどの知恵者がいるのか、あるいは最初から仕組まれた芝居だったのか、それは分からない。
しかし、はっきりしている事は、これで安倍首相は検察庁法改正問題という大ピンチを切り抜けた。
検察庁に黒川氏の処分を丸投げしたおかげで訓告で済んだ。
検察官僚が、仲間の検察官僚の退職金を奪うような厳しい処分を下せるはずがない。
おまけに、検察(法務省)は、常習ではなかった、賭け金は社会的通念からみて許される範囲だ、という決め台詞を言い出す始末だ。
そして安倍首相はここぞとばかり、公務員定年延長法案の一括廃案へ豹変した。
「コロナ不況で失業者はもっと増える。雇い止めがない公務員の定年を引き上げるのは世間の感覚に合わない(新藤宗幸千葉大名誉教授(行政学)」(5月23日東京新聞「こちら特報部」))というわけだ。
おまけに、官邸の意向といっても、安倍首相自身は黒川氏に固執していたわけではない、推したのは菅官房長官だ、などと報道されはじめた。
ここまでくれば、もう野党が黒川問題でこれ以上批判を続けても安倍首相は痛痒を感じない。
わずか一日で終わった黒川マージャン賭博の大騒ぎは、一体なんだったのだろう(了)
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