安倍首相の進退時期を占うIOC幹部の重要な発言が立て続けに起きた。
一つはBBCスポーツのインタビューに答えたバッハ会長の、「東京五輪延期なら中止だ」という発言である。
この発言によって、東京五輪の開催が危ういとわかった時点で、安倍首相は限りなく死に体になる。
もっとも、「延期なら中止だ」という覚悟は安倍首相にあった。
だからこそ、1年延期を決めたバッハ・安倍電話会談について森元首相が安倍首相は「賭けに出た」とばらしたのだ。
コロナ危機がそれまでに収まる保証はない、延期するならいっそのこと2年の方がより安全だ、そう森元首相が助言したのに、一蹴して安倍首相は1年延期にこだわった。
果たして安倍首相は賭けに勝てるのか。
それが決まるのが今年の10月だと、今度はコーツ調整委員長が発言した。
すなわち、コーツ調整委員長は、東京開催の可否を判断する重要な時期は今年10月だと発言したとオーストラリアン紙が報じ、それをきょうの各紙が報じた。
この二人のIOC幹部の発言が教えてくれること。
それは、安倍首相は今年10月までは何があっても辞めないということだ。
そして、何があってもそれまでにコロナ危機を終息させようと、トランプと共に治療薬、ワクチン開発に全力投球するつもりだ。
しかも、もし10月に東京五輪開催が確定すれば、安倍首相は、来年7月の東京五輪まで、ますます、何があっても辞めない。
そうなれば悪夢だ。
しかし、そうならないように、コロナウィルス危機が終息しない事を願うのは本末転倒だ。
そうならないようにするための王道は、今度の国会で安倍政権を解散・総選挙に追い込み、選挙で安倍政権を倒すしかない。
各選挙区で野党共闘候補を一人に一本化し、コロナ危機を乗り切るためにも安倍政権を変えて人心を一新して再出発するしかないと訴えるしかない。
それで勝てなければそれまでだ。
いま問われているのは、野党の打倒安倍の本気度である(了)
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