きのう5月3日夕方のNHKの国際報道番組を見ていたら、ヤング駐日米国臨時代理大使がインタビューに答えていた場面に出くわした。
ヤング臨時代理大使に個人的恨みはない。
むしろ気の毒なくらいだ。
日本を軽視し、昨年7月にはやばやと日本を離れたハガティ駐日大使の後に、いつまでたっても新大使を送らず、ヤング氏に臨時代理大使を任せっぱなしのトランプ大統領が悪いのだ。
その怒りをぶつける先がヤング臨時代理大使なのだだから八つ当たりだ。
そのヤング大使がNHKの国際報道記者から質問され、こう答えていた。
コロナ危機に下における日米同盟はどうなるかと。
ヤング臨時代理大使の口から真っ先に出た言葉はレムデシビルだった。
日本と米国が協力してレムデシビルの早期実用化を進めることだと言ったのだ。
そして、その後に、NHK記者の質問は米国の日本に対する在日米軍経費負担増の要求に移った。
難航する米韓交渉を引き合いに出し、米国の対日要求も同様に日本にとって厳しいものになるのか、という問いに対し、ヤング臨時代理大使は、すこし間をおいて次のように語った。
日米同盟の重要性に日本が気づく交渉になるだろうと。
何のことはない。
在日米軍の経費負担増を日本は飲むしかないと言っているのだ。
レムデシビルといい、在日米軍経費負担といい、これがトランプ大統領の本音だ。
トランプ大統領の頭にはこれしかない。
だから大使としてはそう代弁するしかない。
ましてや臨時代理大使という下っ端外交官だ。
自分の言葉で語る事は何もない。
こうして日米関係は、戦後から時が経つにつれ、自立どころかますます従属していくのだ。
ついに臨時代理大使にまで命令されるようになってしまった。
きのうのNHKが流したヤング臨時代理大使とのインタビューは、はからずもそのこと証明してくれたのである(了)
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