夫の無念を晴らすために安倍・麻生政権に再調査を求める赤木夫人の覚悟にウソはないだろう。
だからこそ私は不思議に思うのである。
なぜ、フリージャーナリスト(元NHK記者相澤氏)と一緒になって週刊文春を使って追及し続けるのか。
なぜ特定の政治家との信頼関係を作って、政治の場で安倍政権を追いつめようとしないのだろう。
週刊文春は営業目的の為、赤木・相澤氏と組むことはわかる。
しかし、相澤氏はジャーナリストだ。
権力犯罪を追及するには、政治の場で戦うしかないことぐらい知っているはずだ。
政治にまったくの素人と思われる赤木夫人に、なぜ政治家と一緒にやりましょうと説得しないのだろう。
週刊文春の最近号(5月7・14日ゴールデンウィーク号)を見てあらためてそう思った。
そこには、赤木雅子さんが安倍昭恵夫人に宛てた手紙のコピー写真が大きく掲載されている。
こんな手紙を赤木夫人が昭恵夫人が出していたとは知らなかった。
その内容は、ズバリ、真実を知っている昭恵夫人が語れば皆が救われる、安倍首相に再調査の決断をさせられるのはあなたしかいない、という、核心をついた衝撃的なものだ。
もしこの手紙が、週刊文春のスクープ記事ではなく、森友疑惑追及の先頭に立つ国会議員の爆弾質問の場で明かされたら、国民の受ける衝撃は計り知れないほど大きなものになっただろう。
新聞や週刊誌で知って質問するのでは迫力がない。
みっともないから政治家もそれをやりたがらない。
しかし、自分の手柄になれば政治家は懸命にやるだろう。
ましてや安倍首相を辞任に追い込めるなら、野党議員にとってはこれ以上の手柄は無い。
いまからでも遅くない。
相澤氏は国会議員と組んで森友疑惑を政局にするのだ。
きょう5月4日の日経新聞によれば、安倍首相はコロナ危機が長期戦になることを観念して、「とことんやる」と周囲に語ったらしい。
コロナ危機が長引いて東京五輪が中止になればその時だ。
コロナ対策の失敗で支持率が下がっても構わない。
コロナ危機で政権を手放す事だけはしない。
コロナ危機でやるべき事をやって、それを花道に辞める。
それまでは、何がっても辞めない。とことんやる。
そういう覚悟を安倍首相は決めたのだと私はこの記事を読んで思った。
ならば、その前に、森友問題の責任を取って辞めてもらうしかない。
そしてそれこそが安倍首相が辞めるにもっともふさわしい安倍首相の失政なのだ。
赤木夫人こそ、「とことんやってやる」という覚悟を固めるべきだ。
それを相澤氏は赤木夫人に説得し、お膳立てをしなくてはいけない。
そう思わせてくれた週刊文春の赤木夫人の安倍昭恵夫人あての手紙である(了)
Comment On Facebook