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野党は怒りの矛先を麻生財務大臣に集中させたらどうか

 私が官僚を辞めたのはもう17年も前の事になるのであてにならないが、私の知っている麻生太郎議員はここまで無茶苦茶な政治家ではなかった。

 しかし、いまの麻生財務大臣を見ていると、彼こそが国民の期待を裏切っている政治家の元凶のような気がする。

 たとえば今度の108兆円の経済対策費だ。

 巨額に見せかけて、その大部分が見せ金であることは、もはや皆が指摘している。

 たとえばきのう発売の週刊プレーボーイ(4月27日号)で経済ジャーナリストの須田慎一郎氏が言っている。

 確かに108兆円は巨額に見えるが、26兆円もの「税金や保険料の支払い猶予」などが含まれており、真水の部分は39・5兆円ほどであると。

 しかも、その中には昨年の補正予算で未執行になっている経済対策費などが計上されており、新たに国が財政支出する金額は18・6兆円でしかないと。

 この中から各世帯30万円が配られるのだ。

 貰える世帯が限られてくるはずだ。

 貰えないようにするために手続きが複雑になるはずだ。

 元読売テレビのキャスター辛坊治郎氏は、きょう発売の週刊フラッシュ(4月28日号)でもっとはっきり言っている。

 政府が打ち出している所得給付の予算はおよそ4兆円であり、これは経済対策費108兆円のわずか4%だ。

 この額は30万円をおよそ1300万所帯に配る額だ。

 日本の総世帯は約5000万世帯だから、大半の世帯はもらえない事になると。

 なんでこのようなケチな配布になったのか。

 それは、麻生大臣が財務官僚の言いなりだからだ。

 そういえば、岸田政調会長が国民一律に10万円配る事を提案した時に、真っ先に反対したのは麻生大臣だったと報じられていた。

 その麻生大臣は、みずから総理大臣の時リーマンショックが起きて、あの時一人当たり12000円を全国民に給付した。

 ところが、それが使われずに貯蓄に回って経済効果が出なかったから失敗だったと述べている(4月12日毎日新聞)

 家計救済ではなく、需要効果を期待しての給付だったというわけだ。

 どこまで国民軽視の政治家であることか。

 そう言えば、森友疑惑で真っ先に辞めなければいけないのが麻生財務大臣だ。

 しかし、自分が辞めたら安倍政権がもたないといって絶対に辞めようとしない。

 最近では、安倍が倒れたら自分がやると言っているらしい。

 こう書いていけば、間違いなく麻生財務大臣は国民の敵だ。

 国民は怒りの矛先を麻生大臣に集中させるべきだ。

 それが安倍首相を追い込む近道だ。

 麻生大臣が辞めれば安倍首相も辞めざるを得なくなるからである。

 野党は麻生財務大臣の辞任要求に一点集中したらどうか(了)

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