いよいよきょう4月7日、緊急事態宣言が発表される。
しかし、安倍首相は支持率アップの大きなチャンスを逸することになる。
支持率アップの切り札となるはずだった緊急事態宣言が、発表されたとたん、批判されるからだ。
もちろん、ここまで嫌われた安倍首相の事だから、何をやっても批判される。
しかし、それだけ理由ではない。
発表される緊急事態宣言が、緊急でも、緊急事態に対処する宣言でもないからだ。
緊急事態宣言は、電撃的に、誰もが驚く大胆な内容をともなって事前はじめて効果がある。
しかし、安倍首相はあまりにも事前に、情報を小出しに出し過ぎた。
発表される時点で皆がその内容を知っている。
これではサプライズ効果はない。
しかも、そのタイミングが、あまりにも遅い。
すべての主要国が発表した後だ。
本来は緊急事態宣言に批判的な野党まで、遅きに失したと言われる遅さだ。
しかも、きのう宣言していたならまだわかる。
しかし、きのうの宣言は、明日しますと言う宣言の予告だ。
こんな緊急宣言など見た事も聞いた事もない。
極めつけはその内容だ。
緊急対策は、まさしく常時では取り得ない、つまり、官僚では発想できない大胆なものであってはじめて緊急対策になる。
しかし、報道されているものは補正予算のごとくだ。
あれもこれも取り入れて総花的だ。
皆の要求を取り入れようとするからだ。
しかも、どれひとつとして、ありがたみがない。
受け取るには、多くの条件が課されているからだ。
まさしく予算要求と同じだ。
限られた財源をどこに、どのようにして割り当てるか、それを考えると、どんどんと条件が増えて来るからだ。
結果として、自分のところにはお金が配られない、と文句を言う者ばかりが出て来る。
安倍首相はもったいない事をした。
いまこそ国民に大出血サービスして、そのツケを、あとはお前らがよく考えろと、官僚に押しつければよかったのに、官僚の言う事を聞いて、国民を裏切ることになる。
きょう発表される緊急事態宣言を手放しで評価するのは、側近政治家や官僚、そして忖度メディアだけだろう(了)
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