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安倍首相が賭けに出た自信の裏を読む

 森喜朗元首相は、「安倍首相は賭けに出た」と、我々に教えてくれた。

 コロナ危機が収束する見通しがまったく立たない中で、一年以内の延期を決めてしまえば、コロナ危機がさらに悪化したとき、その決定が無意味になるからだ。

 その時こそ、東京五輪は再延期ではなく中止になる。

 だから、安全を見越して2年延期でも悪くない、東京五輪が安倍政権の手でできなくてもいいではないか、いくら何でも2年後には解決しているだろう。

 2年後の東京開催が確保できれば、安倍首相にとっては都合が悪いかもしれないが、日本にとっては都合がいい、延期後の対策も時間をかけて十分できる、

 こう森元首相は安倍首相に言いたかったのではないか。

 政府内部にそういう意見があることを伝えたかったのではないか。

 しかし、安倍首相はそれを一蹴した。

 何があっても自分の手でやるという強引なまでの東京五輪の私物化から、賭けに出たのだ。

 そして、その賭けは、わずか一日で敗色濃厚になった。

 東京が爆発し始めたからだ。

 日本は東京一極集中の国だ。

 もしこのまま東京の爆発が続けば、延期の後にすぐ中止ということになる。

 安倍首相は賭けに出たとたんに負けることになる。

 いくら安倍首相でも、そんな馬鹿な賭けにでるだろうか。

 賭ける以上、何らかの根拠と自信があるはずだ。

 それがこれから書くことである。

 その根拠と自信はどこから来るのか。

 ズバリ、特効薬の開発だ。

 いくら自粛や規制を強化しても、特効薬が見つからなければ感染者数は増え続ける。

 自力で治る者の数より、感染する者の数のほうが多いからだ。

 死者の数は決して減らない。

 逆に、特効薬さえ見つかれば、感染しても怖くなくなる。

 治るのなら、風邪やインフルエンザと同様に、感染をおそれる必要はなくなる。

 コロナ危機は抑え込めるのだ。

 ひょっとして、トランプとの話し合いで、近く特効薬が見つかる(開発できる)めどを安倍首相はつかんだのではないか。

 そして、意外に早く見つかる感触を得ているのではないか。

 そして電撃的にそれが発表されるのではないか。

 もしそうだとすれば、東京爆発も、うろたえる必要はない。

 冷静になれ、政府を信じろ、と自制を訴えて、しばらく耐え忍べばいいからだ。

 もちろん、これまでの医学の常識では、開発・実用化には、臨床実験など安全性を確かめる必要があるからそんなに早く特効薬が開発・実用化されるのは無理だ。

 普通なら皆そう考えるだろう。

 しかし、そんなことを言っている場合ではない。

 アメリカのことだ。

 そしてトランプのことだ。

 人体実験繰り返し、人権を無視してまで、開発・実用化を急ぐのではないか。

 遅くとも大統領選の前に発表する必要がある。

 そうなれば来年の東京五輪は確実に開催できる。

 まさしく賭けに勝つ。

 今度のコロナ危機を生物兵器の開発と関連して語る向きがある。

 米国と中国の責任のなすりあいがここまで激しくなるのも、生物兵器が絡んでいるとしたらうなずける。

 しかし、根拠なくそれを言えば陰謀論として一蹴される。

 どうせ根拠がないなら、私は人体実験まがいの特効薬開発のほうがまだ現実性があると思う。

 どちらにしても、自らの都合のために人権を無視するやり方だ。

 とんでもないトランプ大統領と安倍首相ということになる(了)

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