きのう3月23日の参院予算委員会を久しぶりに熱心に見た。
もちろん、森友問題に対する安倍首相の答弁を聞くためだ。
安倍首相は森友学園疑惑の再調査を否定し、なにがあっても辞めない姿勢を貫いた。
それどころか、東京五輪の延期に舵を切って、延長の時期がどんなに延びても、それまでは石にかじりついても辞めないとやる気満々だ。
私の予想は外れるのか。
いや、外れない。
それでも私は安倍首相の辞任は避けられないと見ている。
そして、その理由はやはり森友疑惑でなければいけない。
きのうの参院予算委員会で唯一の成果があったとすれば、それは自殺した財務省職員の赤木俊夫氏の妻が出したあらたなコメントの存在が明らかにされたことだ。
そのコメントの白眉は、予算委員会の当日の午前に出された次の言葉だ。
「この二人(安倍首相と麻生財務大臣)は調査される側で、再調査しないと発言する立場ではないと思います・・・」
これほど的を得た鋭い言葉はない。
そして赤木夫人は、安倍首相や麻生大臣が再調査否定の答弁を国会で繰り返したことを知って、次のように二度目のコメントを出している。
「すごく残念で、悲しく、また怒りに震えています。夫の遺志が完全にないがしろにされていることが許せません。もし夫が生きていたら、悔しくて泣いていると思います・・・」
そして、そう語った後で、次のように最後まで戦う決意を表明している。
「何を言われても何度も再調査の実施を訴えたいと思います・・・」
いまや首相の座にしがみつく安倍首相の唯一、最強の相手は赤木夫人だ。
どうせ野党では自分を追い込めない、と高をくくっている安倍首相でも、世論が味方すれば、赤木夫人一人で安倍首相を追い込めることができる。
私はそう確信した。
その最善の戦略は、麻生財務大臣を攻めることだ。
そして赤木夫人はその事に気づいてる。
麻生大臣は見かけは強面だが内心はもろく、隙だらけだ。
安倍首相を支える一点で強硬姿勢を貫いて来たが、これ以上攻められると、安倍首相をかばう事に疲れ、これが俺の仁義だと言ってあっさり辞めるかも知れない。
麻生大臣が辞めれば安倍政権は終わる。
それでもだめなら最後の切り札は昭恵夫人へのメッセージだ。
赤木夫人が昭恵夫人の証人喚問を公開の場で要求するのだ。
その時こそ、今度の森友学園疑惑のラストシーンが来る。
すべてはあの言葉から始まった。
妻が関わっていたことが明らかになれば総理はもとより議員を辞める。
昭恵夫人の関わりの有無を決めるのは、証人喚問に呼ばれて本人が証言する事だ。
それに応じるぐらいなら、昭恵夫人は安倍首相に首相を辞めろとあっさり言うだろう。
果たして世論は、安倍首相と戦う赤木夫人を最後まで応援するだろうか。
すべてはマスコミ次第だ。
マスコミが赤木夫人を応援すれば、世論はその気になる。
果たしてマスコミは安倍首相に退陣を求めるようになるだろうか。
それが残された最大の疑問である(了)
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