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喧嘩している場合ではないとWHOに批判された外交失態

 いよいよ今日3月9日から中国・韓国からの入国規制が始まる。

 これに対し、韓国が反発し、すかさず対抗措置を取って同様の規制措置をとった。

 これを見たWHOが、政治的対立はコロナウィルスの解決に役立たないと批判をした。

 国際機関がここまで批判するのは異例だ。

 そして、世界中がコロナウィルス対策で必死になっている時に、こんな批判をされるいようでは日韓は世界の笑い者になる。

 何でこんなことになってしまったのか。

 喧嘩両成敗というが、さすがに今度の韓国の反応は、行き過ぎだ。

 私はそう思った。

 韓国国内でも、もちろん韓国の野党支持者からの声が多いのだろうが、文在寅大統領に批判的だという。

 韓国でもそう思うのだろう。

 そうはいっても、日本側にも責任はあるはずだ。

 これまでの安倍政権とその後ろ控える嫌韓勢力が、何をやっても韓国敵視と映るまでに、韓国に対する差別的、敵対的政策をとってきたからだ。

 やはり、日本と韓国の関係改善は、安倍政権と文在寅政権との間では無理なのか。

 しかし、である。

 私にはどうしても解せないところがある。

 日韓の双方に関係改善の動きが出ていたのではなかったのか。

 安倍首相も文在寅大統領も、これ以上日韓関係を悪化させては好ましくないと、その発言が軟化していたのではなかったのか。

 少なくとも安倍政権の側には、韓国を怒らせる意図はなかったと思う。

 やはり文政権側の対応が過剰なのだ。

 それにしても、なぜここまで反発したのか。

 ここからは私の推測だが、外務官僚に責任があったのではないか。

 つまり、日本のコロナ対策上、厳しくするしかない、了解して欲しいと事前に気を利かして通報しておけばここまでの半端はなかったに違いない。

 それは何も安倍政権からの指示を待つまでもないのだ。

 事務的判断で行えばよかったのだ。

 中国については習近平訪日延期問題で十分な意思疎通が出来ていた。

 しかし韓国との関係ではそれがなかったのだ。

 安倍首相はコロナウィルス対策で頭が一杯で韓国の反応など考える余裕はない。

 しかも何でも自分一人で決めて、それを実施するから、今度の措置も外務省は知らされていなかったかもしれない。

 それでも知った時点で自発的に公表される前に、韓国外務省に一報を入れておけば韓国の反応も違っただろう。

 安倍首相に忖度する事に慣れてしまった外務官僚は、もはやすべてが官邸の指示待ちで、自発的な外交が出来なくなってしまったのではないのか。

 それとも、やはり安倍政権は、勝てない中国には譲歩しても、文在寅大統領の韓国に対しては徹底的に強くでるつもりなのか。

 いずれにしても、WHOに異例の批判をされるようでは日韓ともに外交失態をおかしている。

 はたしてメディアは、今回の日韓対立の裏にある本当の理由を教えてくれるだろうか。

 それこそがメディアの仕事である(了)

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