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大手紙の先鞭を切った毎日新聞の「安倍4選なし」

 ついに毎日新聞が大手紙の先鞭を切って、「安倍4選なし」と書いた。

 これまでは週刊誌や雑誌が書いて来たことだが、大手紙がここまではっきりと書いたのは初めてだ。

 きょう11月18日の毎日は一面で「最長政権」という連載特集記事を始めた。

 その第一回目の今日の記事は、「4選しません」という見出しで始まっている。

 その言葉は、10月30日夕に、首相官邸の執務室を訪れたジャーナリストの田原総一朗氏が、「総裁4選なんてしたら自民党はガタガタになる。駄目ですよ」と忠告したのに対し、安倍首相が、「分かっています。4選はしません」と答えた時の言葉であるという。

 いつもなら、安倍首相の言葉の裏を読むのがメディアだが、毎日のこの記事は、安倍首相が同様の言葉を他の人にも最近くり返していると書き、親族との会合でも、「疲れた。自由がいい」と漏らしていると書いている。

 そして、「長ければいいのではなく、終わり方。次の政権に及ぼす影響を首相は気にしている」(近い議員)と書いている。

 おそらくこの毎日の記事の通りだろう。

 笑ってしまったのが、その毎日新聞が最後にこう書いているところだ。

 ・・・そんな首相の「心の声」を許さない事態もあり得る。

 「トランプは再選するかもしれないぞ。誰がトランプとやり合えるのか。安倍しかいないぞ」。

 麻生太郎副総理兼財務相は周辺にこう言い続けているというのだ。

 以前の私なら「私が言った通りだ」と書くところだがいまは違う。

 もはや安倍首相には、たとえトランプ大統領が再選されても、4選は無い。

 任期までまだ2年ある。

 その後更に3年なんて、いくらトランプ大統領が再選されたとしてもあり得ない。

 トランプ大統領のようにタフではないのだ。

 東京五輪まではなんとか続けられても、その後、山積する問題に取り組む能力も気力もない。

 憲法9条改憲の意欲さえないと思う。

 安倍首相にとってのレーガシィ(功績)は最長政権でいいのだ。

 安倍首相には政策は似合わない。

 見栄えだけだ。

 誰にもまねのできない史上最長の政権というわかりやすい勲章で十分なのだ。

 これからの安倍首相は低姿勢に終始し、任期まで一日も長く総理を続けたいということだろう。

 解散も総選挙もないのだ。

 野党共闘は空回りし、政局はポスト安倍一色になる(了)

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