私は9月11日に発足した安倍新内閣の顔ぶれを見て、安倍4選はないと書いた。
それから2か月ほどたち、皆が書き始めた。
安倍首相は4選を考えていないと。
報道の中には、解散・総選挙さえ、もう安倍首相は自らの手で行う事を考えておらず、次の衆院選は新総裁が就任した直後に新総裁の手で行われる、と書くものまで出て来た。
私が安倍首相なら、そうするだろう。
安倍首相は11月20日で桂太郎を抜いて、明治以来最長の首相記録を更新する。
もはや誰もこの記録を抜けないだろう。
何の実績が残せなくても、これだけで十分だ。
なんとか11月20日まで首相に留まる。
その後は気楽なのだ。
しかも、次の総裁選までまだ2年近くある。
総裁選に出ないと決めたら、あとは何でも出来る。
そして自ら辞めると言わなければ、解散・総選挙をしなければ確実にあと2年近く首相の座に居座る事ができる。
こんないい事はないではないか。
だから4選は絶対ない。
ただひとつ、安倍首相が4選に心変わりする事がある。
それはトランプ大統領が再選される時だ。
その時は、トランプ大統領とうまくやれるのは自分しかいないと言い出す。
そして皆も納得する。
これだけは勘弁だ。
果たしてトランプ大統領の再選はあるのか。
すべては弾劾裁判の行方次第だ。
いよいよ13日から公聴会が始まる。
これまでは非公開の場で行われて来た米国外交官や高官の証言が、今度は全米に生中継されることになったらしい。
これは見ものだ。
私は、決め手はボルトンの証言だと思う。
これまでの報道ではボルトンは公聴会に出ないと言っていた。
それを見た私は、やはりボルトンはトランプ大統領の首を取る度胸は無い、いくじなしだと思った。
ところがボルトンの顧問弁護士が、裁判所の許可があれば証言してもいいと言い出したらしい。
トランプ大統領が、公開の公聴会で分が悪くなれば、場合によってはとどめの証言をする可能性が出て来たのだ。
それでもトランプ大統領は負けないだろう。
むしろボルトンが出て来ればますます闘志を燃やすだろう。
弾劾を蹴散らしてトランプ大統領は来年の11月に再選を果たす。
そして、2021年の1月から4年間、もはや再選がなくなったトランプ大統領はやりたい放題だ。
それを見て、安倍首相が、2021年9月の自民党総裁選に出ることを決断する。
後3年日本の首相を務めてトランプ大統領と日米同盟を強化すると言い出す。
私がもっとも見たくない光景である(了)
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