想定していたが、ここまでとは思わなかった。
今度の参院選における日米安保反対隠しだ。
参院選の本当の焦点は年金や消費税増税問題ではない。
これ以上安倍首相の狂った外交を許していいのか、だ。
日米安保を優先、強化して行っていいのか、だ。
ここまで韓国を敵対、蔑視していいのか、だ。
参院選をやっている場合か、である。
それを堂々と選挙演説で訴える選挙を繰り返しているのは京都のオリーブの木だけだ。
ところがである。
この日米安保反対は、まったく無視されている。
記者たちが認めているように、書いてもデスクで没にされるのだと。
そこまではわかる。
しかし、京都の候補者の当落予想だ。
自民党候補のトップ当選はもはや確定だ。
残りを共産と立憲の候補者が争っているが共産が優勢という。
負けられない共産は、立憲・国民民主との野党共闘を強調して、外交・安保を一切口にしない。
その一方で、立憲と国民民主は、候補者一本化したとはいうもののシコリは残ったまま、しかし非共産では一致している。
これを要するに、今度の選挙では安倍外交の対米従属を批判するものは、オリーブの木の候補者だけだ。
京都でこれだから、全国の選挙区で日米安保など誰も取り上げないに違いない。
理解に苦しむのが、かつて安保反対を叫んだ左翼活動家たちが、護憲でもなく、ましてや安保反対など口にも出さない山本太郎に熱狂して、安保反対を鮮明に掲げるオリーブの木の候補者を、「天木一派の泡沫候補」などと口ざまに批判する。
日本の政治は絶望的だ。
選挙の後に待っているものは、一億総日米同盟優先の政治である。
日本から野党が消えていくはずだ。
日本から政治がなくなっていくはずだ。
あるのは政党、政治家のうまみを奪い合う「政局」だけである(了)
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