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米国のイラン攻撃を不可能にしたイランの「殺し文句」

 イスラエルのネタニヤフ首相が9日、「我々の戦闘機はイランのいかなる場所にも到達可能だ」と警告したという。

 なぜ米国とイランの戦争にイスラエルがここまで強い警告を発したのか。

 それはイランの有力国会議員が先週(7月1日)、次のように語ったからだ。

 「米国がイランを攻撃すれば、イスラエルは30分以内に命運が尽きるだろう」と。

 これは単なる脅しではない。

 究極の脅しだ。

 その脅しの真意はもちろん不明だ。

 イスラエルを包囲するヒズボラほかの自爆抵抗組織が、いっせいにテロを起こすということなら、まだわかる。

 しかし、もっとすごい恫喝かもしれない。

 いわゆる「汚れた核爆弾」を意味しているとしたらこれ以上の恫喝はない。

 「汚れた核爆弾」によって、プルトニウムの粉がイスラエル上空にばらまかれたら、小さなイスラエルは全土で人が住めなくなる。

 我々が3・11で目撃した福島の現実だ。

 イスラエルという国家を持ったはずのユダヤ人が再び流浪の民とならざるを得ない。

 ユダヤ人にとってこれ以上の恐怖はない。

 イランの究極の恫喝だ。

 米国はイランを攻撃する事は出来ないだろう(了)

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