きょう7月10日の朝日の一段の小さな記事で知った。
岩屋防衛相がきのう9日の閣議後の記者会見で、秋田、山口に配備を予定している陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」について、飛んでくるミサイルを「撃ち落とせる」と述べたという。
何を根拠にそう言えるのか。
実験ならともかく、どこから飛んで来るかわからない敵のミサイルを、確実に撃ち落とせることは、事実上不可能に近いことは常識だ。
しかも、一発でも撃ち落とし損なえば、たちどころに壊滅的被害をこうむる。
よくも、ここまで自信を持って撃ち落とせると言えたものだ。
そう思って注意してその朝日の記事を読むと、なんと北朝鮮からハワイ、グアムに向けて発射された弾道ミサイルを撃ち落とせると岩屋防衛相は言っているのだ。
安保法をつくったから、「限定的な集団自衛権を行使して撃ち落とすことができる」と言っているのだ。
当たる、当たらない、という技術的な話ではない。
憲法9条の下で合憲的に撃ち落とせると言いたかったのだ。
それだけではない。
その発言は、とりもなおさず、住民の反対を押し切って秋田。山口に強行配備するイージス・アショアが、実は日本本土の防衛のためではなく、米国を守るためだということを堂々と認めたということなのだ。
看過できない発言だ。
日本は米国の安全を保障するために、日本国民の反対を押し切って米国に軍事協力する国になってしまったということだ。
そのことを、隠そうともせず堂々と防衛大臣が公言するようになったということだ。
看過できるはずがない。
しかも選挙期間中にである。
野党は何をやっているんだという事である(了)
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