G20が終わった。
おもてなしに徹し、外交の難題のすべてを先送りして成功を装い、「外交の安倍」を強調して参院選に臨むはずだった。
そんな安倍首相の思惑を、きょう6月30日の朝日の社説が厳しく指摘し、その成果のなさを厳しく非難した。
すなわち、G20は例年G7サミットの後に開かれてきたが、今回G20の議長国になった安倍首相は、慣例を破ってG20をG7の前に開催し、参院選の前に「外交の安倍」を世論にアピールする狙いだったと。
しかし、終わってみれば「安倍外交」の限界を露呈しただけだったと。
まさしくその通りだ。
これほど的確で厳しい社説はない。
そして、その安倍外交の限界露呈の最大のものこそ、トランプ大統領の「日米安保は不公平、不平等」発言だった。
G20が閉会した直後の記者会見で、トランプ大統領は記者に質問され、安倍外交にとどめをさす衝撃的な発言を行った。
すなわち、日米安保条約は不平等だ、このことは安倍首相に何度も伝えて来たから、安倍首相もわかっているはずだ、と答えたのだ。
日本政府関係者は、今度の首脳会談ではトランプ大統領の口からは出なかったと言い訳している。
出なかった以上、こちらから持ち出さなかったと、火消役にやっきであることをばらしている。
なおさら悪い。
これまで何度も安倍首相はトランプ大統領から、米国にもっと有利になるよう改定を求められていたのだ。
しかし、そのことを一切国民に隠してきたのだ。
それがトランプ大統領の発言でばれた以上、安倍首相は国民が見ている前で、すなわち今度の日米首脳会談の場で、みずからはっきりとトランプ大統領に、間違った認識を改めさせる努力をしなければいけなかったはずだ。
ところが、トランプ大統領が、「不公平をなくさなければ日米安保を破棄する」と言われるのをおそれて、沈黙したのだ。
まさしく、国民を裏切って米国に従属する、安倍首相の売国奴ぶりを象徴する安倍外交だ。
トランプ大統領は、記者会見で、日米安保を破棄する考えはない、破棄ではなく改定だ、と言ったらしい。
なおさら悪い。
日本にとって不平等、不公平な日米安保関係が、これからもっともっと不平等、不公平になるということだ。
このまま安倍・トランプ関係が続くと、いよいよ日本はつぶされる。
トランプの不当な要求を丸呑みするしかない安倍対米従属外交によって、国民の命と金がますます米国に奪われていく。
いまこそ、こんな日米安保条約は日本の方から改定・破棄しなければいけないのだ。
今度の参院選の最大の争点は消費税や年金の問題ではない。
日米安保は是か非か、という外交・安保問題だ。
それこそが戦後政治の与野党間の最大の対立問題であったはずだ。
しかし、いつしか野党は日米安保を政治の争点にしなくなった。
その時点で国会から本物の野党がなくなったのだ。
今度の参院選では、日米安保条約の改定・破棄問題を最大の争点としなければいけない。
誰もやらなければオリーブの木が行う。
オリーブの木から立候補する新党憲法9条が、日米安保条約の改定・解消を正面から訴える。
今度の参院選は戦後政治の総決算の選挙になる。
いや、そうならなければいけない。
トランプ発言がそれを促したのである(了)
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