安倍首相がトランプ大統領と面と向かった時、真っ先に質すべきはトランプ大統領の「日米安保は不公平だ。破棄すべきだ」という言葉だろう。
大統領、本当にそう言ったのか、本当にそう思っているのかと。
トランプ大統領がそれを否定したのならいい。
しかし、もし、そうだと言えば、事実をつきつけて教えるべきだ。
大きな間違いだと。
そんな事を言うようなら、日本国民が怒り出し、日本の方から日米安保破棄の動きが出てくるから、これからは発言に気をつけろと。
ところが、どうやら安倍首相は徹底的にこのトランプ発言から逃げまくったようだ。
なにしろ、トランプ大統領の方から何も言及がなかったことを、まるで大喜びのように、明らかにしたのだ。
そして、トランプ大統領のほうから何も言わなかったのに、こちらからあえて持ち出す必要はなかった、と言い訳した。
菅官房長官に至っては、28日の記者会見で、「公式的には日本に伝えていないのだから、わざわざ(こちらから)出すのはおかしい」などと開き直っている。
そう思っていたら、これには驚いた。
きょう6月29日の毎日新聞が教えてくれた。
安倍・トランプ首脳会談の冒頭の、いわゆる記者に公開する「頭撮り」の場面で、トランプ大統領に質問しようとした記者を、「退出願います、サンキュー」と外務省職員が遮って追い出したというのだ。
トランプ大統領が口を開こうとしたからだ。
しかも外務省職員だけでなく、安倍首相自身も、手を振って記者の退室を促したというのだ。
ここまで逃げるとは思はなかった。
やはりトランプ大統領の「日米安保破棄宣言」は安倍政権にとって大きなショックだったようだ。
これからますます脅されるというのに、逃げることしか頭にない。
あまりにも情けない安倍対米従属外交である(了)
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