メディアの御用化がとどまるところを知らない。
どのメディアも安倍政権の、いや安倍首相の、悪口を書かなくなった。
その御用化の典型がNHKだ。
そのNHKの御用化の象徴的な出来事が、4月9日にNHKエンタープライズ社から専務理事に返り咲いた板野裕璽氏の人事だ。
ここまでは、皆が知っている。
ところがこの人事にあの、「政府が右というものを左というわけにはいかない」と発言した籾井勝人前NHK会長が強く反対していたというから驚きだ。
5月23日の朝日が「長期政権の磁界 縮まるNHKとの距離感」の中で書いていた。
・・・板野氏をかつて放送総局長に登用したのは籾井勝人前会長だ。だが、その籾井氏までもが、板野氏と政権の関係が強すぎるとして、1期2年で総局長を退任させ、「彼を絶対に戻してはいけない。NHKの独立性が失われてしまう」と当時の朝日新聞の取材に語るようになっていたというのだ。
そんな人事をあえてしたNHK.
ここまでNHKは安倍首相の道具になり下がったのだ。
それを教えてくれる籾井勝人前会長の貴重な発言とそれを報じた朝日のスクープ記事である(了)
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