二正面作戦だけでも同時に出来ないと言われているのに、いまや三正面作戦だ。
つまり、トランプ大統領の米国は、北朝鮮とイランに加え、中国に対しても対決辞さずの強硬姿勢に出ている。
外交の常識では考えられない強硬さだ。
なぜトランプ大統領は急にここまで強行姿勢を取るようになったのか。
それはロシア疑惑が晴れないからだ。
強がりとは裏腹に、モラー特別検査官の報告書がトランプ大統領を追いつめつつあるからだ。
ついにロシア疑惑を疑う世論のほうが、疑わない世論を上回るようになった。
トランプ大統領の唯一の救いは、支持率が上昇していることだ。
逆にいえば、支持率が下がれば、たちどころに危うくなる。
そして、二年後の大統領選を控え、もし少しでも劣勢が伝えられるようになれば、再選が危うくなるばかりでなく、任期中の失脚すらあり得る。
それだけは何としてでも避けたい違いない。
つまり、これからのトランプ大統領の最優先課題は、大統領選に向けた優勢を保ち続けることだ。
だからトランプ大統領の外交は、ますます予測不能な危ういものとなるだろう。
そんなトランプ大統領に従属するしかない安倍・菅政権の外交は危うい。
大げさにいうわけではないが、日本外交は戦後最大の試練の中にあるということだ。
安倍外交は大ピンチなのだ。
しかし、それを迎え撃つ野党には安倍外交に代る外交はない。
安倍外交の矛盾や二枚舌を批判する事は出来ても、どうすればいいかを示せない。
ここでもまた野党は安倍一強を指をくわえて見ているだけである。
いまこそ新党憲法9条外交なのである(了)
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