政局がらみの話はもはやうんざりだが、この発言だけは書かざるを得ない。
それほど致命的な発言を、玉木雄一郎国民民主党代表は、きのう5月8日に連発したらしい。
ひとつは朝日が一段の記事で小さく報じた「小沢氏は総括し、謝るべきだ」発言だ。
すなわち、きのう8日のBSフジの番組で、小沢一郎が消費税増税に反対して多くの仲間と民主党を離党したことについて、次のように語ったというのだ。
「せっかく権力を取って、権力を維持しないと、言っていることも実現しない。なんで党を割るのかと。政権交代を期待して多くの国民が民主党に当時入れてくれた。多くの国民の期待を裏切り、安倍1強を招いた遠因はそこにある。結果として(民主党政権を)終わらせた事について、小沢さん自身が総括し、国民に対して謝るべきだ・・・」
小沢一郎の支持者が怒り狂うのはもちろんのこと、そうでない者でも、この発言には賛同できないだろう。
国民を裏切ったのは消費税増税を言い出した野田民主党政権ではなかったか。
国民の期待を裏切ったのは玉木雄一郎を含めた民主党政権の幹部のすべてではなかったか。
いくら反小沢の議員をなだめる必要があるとしても、この発言はあまりにもひどい。
そこまで反小沢の議員を気にするなら、そもそも小沢一郎との合流話など言い出すべきはなかった。
覚悟がなさすぎる。
ふたつは憲法9条改憲に関する次の言葉だ。
きょうの産経新聞がやはり一段の小さな記事で教えてくれている。
すなわち8日都内で講演し、こう主張したというのだ。
護憲のひとたちの訴えが全然(世の中に)響いていない、と。
何も変えないことが守旧派のように映っている、と。
極めつけはその後に続く次の言葉だ。
「安倍晋三首相の9条改憲論はいいかげんで大反対だが、何かを頑張って、こだわって変えようとしていることは評価される」と。
阿保か。
これが、野党共闘の結束を訴える国民民主党代表の言葉である。
致命的な発言であると思う(了)
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