きょう4月24日早朝のNHKニュースが繰り返し報じた。
ロ朝首相会談でプーチン大統領は北朝鮮非核化の6カ国協議を提案すると。
予想通りの展開だ。
私は日本を除いた5カ国協議になるだろうと思っていたが、これはプーチン大統領の安倍首相に対する配慮だ。
入れてやるから賛同しろというメッセージだ。
そしてこの配慮こそ安倍外交を救うありがたいものだ。
金正恩にしてみれば日本など不必要だろう。
しかしプーチン大統領の提案に文句を言える立場にはない。
米国との二国間協議が思惑通りいかなくなった今、中国やロシアの力を借りて米国の制裁緩和を実現するしかない。
かくてロ朝首脳会談では6カ国協議の提案でㇿ・朝は一致する。
これは安倍首相にとっては渡りに船だ。
取り残されていた安倍外交が、これで対等に非核化協議に参加できる事になる。
安倍首相は、いますぐイタリアからトランプ大統領に電話して、この6カ国協議提案に米国として賛成するよう説得するのだ。
4月末にはトランプ・安倍会談が行われる。
しかし、そこで日米が6カ国協議を受け入れるのでは遅い。
25日のロ・朝首脳会談の後に6カ国協議提案が発表される。
それを受けて、日米が間髪入れずに賛成の意向を表明するのだ。
その事をトランプ大統領に電話で伝え、説得するのだ。
そして4月末の日米首脳会談後の共同発表で、その事をあらためた確認すればいいのだ。
いっそのこと、6カ国首脳会談にまで格上げするのだ。
その時に、実はトランプ大統領を説得したのは自分だったと手柄話を明かせばいいのだ。
繰り返して言う。
安倍首相は、今度こそ、プーチン大統領のメッセージに打てば響けと。
これまで安倍首相はプーチン大統領のメッセージを二度にわたって見逃した。
一度目は、いますぐ前提条件なしで北方領土問題を解決しようと国際会議の場で迫られた時だ。
あの時安倍首相は笑ってごまかした。
もし間髪いれずに、その提案を歓迎する、今年中に解決する事で合意した、と言い切れば、あるいは北方領土交渉は進展していたかも知れなかった。
二度目は、北方領土に米軍基地を置かない事を約束できるかというプーチン大統領のくせ玉だ。
とても無理だと見逃した。
あの時、もし安倍首相がトランプ大統領と話しをつけて、北方領土を返してくれるなら米軍基地を置かないと打ち返していたら、プーチン大統領を追い込む事が出来たかもしれない。
今度こそ、三度目の正直だ。
プーチン大統領の6カ国協議提案にどの首脳よりも早く賛成し、実現するように打てば響くのだ。
そうすればこれまでの安倍外交の失点を挽回できる。
平成の最後に、逆転ホームランとまでは行かなくても、テキサスヒットくらいは打てる。
安倍首相は政府専用機の中からいますぐワシントンに電話し、トランプ大統領にプーチン大統領の6カ国協議に賛成するように説得するのだ。
果たしてその通りの展開になるだろうか(了)
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