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スリランカテロ事件の深刻さ

 4月21日にスリランカで起きた連続爆破テロ事件は深刻だ。

 この深刻さはいくら強調しても強調し過ぎる事は無い。

 どこがそれほど深刻なのか。

 もちろん、その被害の大きさがある。

 こんな同時多発テロが今でも起きるという深刻さだ。

 より深刻なのは、いまだ犯行声明もなく犯人が特定されていないが、ISの関与が疑われているところだ。

 もしそうなら、ISの脅威がなくなったと言うのは大ウソだったということだ。

 そして、もしISでなければ、もっと深刻だ。

 ISでなくとも、これだけの規模の自爆テロを起こせるのだ。

 これは恐ろしいことである。

 そしてはっきりしていることは、ISであろうがなかろうが、イスラム過激組織の犯行であるとみなされているところだ。

 おりからイスラエル・米国は、イランやパレスチナに対する圧力を強化しようとしている。

 中東情勢が一気に悪化する危険性が高まりつつある。

 今度中東情勢が悪化すれば、その時の中東情勢の悪化はかつてないほどの悪化になる。

 そうなればイスラム過激組織による自爆テロは世界中で起きだろう。

 このまま日本がイスラエル・米国に同調する外交を進めて行けば、日本が標的にされるおそれがいよいよ高まる。

 日本でスリランカ級のテロが起きればその打撃ははかりしれない。

 いまこそ、米国のイラク攻撃に賛成した小泉政権の是非についてあらためて検証しなければいけない。

 なぜなら、あのイラク攻撃こそ自爆テロを常態化し、ISを産み落とした攻撃だったからだ。

 今度のスリランカで起きた連続爆破事件を、日本とは無関係のテロ事件だと、このまま見過ごしてはいけないのである(了)

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