3月14日の産経新聞に、黒田勝弘記者の「陛下の心残りを思う」という記事があった。
この黒田記者は、ソウル駐在記者を務めていながら(いや務めていたからこそ、と書いた方が正確かもしれない)、韓国戦いの記事ばかり書いている記者だ。
そしてこの記事の書き始めはこういう文章で始まっている。
「譲位を前にされた天皇陛下におかれては、韓国訪問が実現しなかったことは大きな心残りなのではないだろうか。というのは陛下は日ごろか、韓国のことをかなり気をかけてこられたと思うからだ・・・」
何をいまさら当たり前の事を書いているのだろう。
そんなことは皆が知っている事だ。
私も何度も書いて来た。
だから安倍首相は天皇陛下訪韓を実現すべきだったのだと。
そう思って読み進めると、たちまちその疑問が解けた。
韓国がここまで反日的になってしまった以上、行きたくても行けなくなったと黒田記者は書いているのだ。
国会議長が慰安婦問題を理由に「韓国に来て謝罪しろ」などと言う国を相手では、隣国への皇室外交の道は遠くなる一方だと黒田記者は書いている。
黒田記者はこれが言いたかったのだ。
この黒田記者の「陛下の心残りを思う」という記事は、いつもの黒田記者の韓国たたきの記事にまた一つ韓国叩きの記事を加えたに過ぎない記事なのだ。
韓国叩きをするために天皇陛下のおおみごころをわざと悪用したとんでもない不敬の記事なのである。
天皇陛下が訪韓できなかったすべての責任は安倍首相にある。
なぜなら、日韓関係がここまで悪くなったのは、安倍首相の間違った歴史認識と、韓国嫌いのせいであるからだ。
しかも、日韓関係がここまで悪化した今でも、安倍首相がその気になれば天皇陛下は今すぐにでも訪韓できるし、天皇陛下もそれを望んでいる。
そして天皇陛下が訪韓して正しく日韓関係の歴史を清算すれば日韓関係はたちどころに和解する。
天皇陛下が訪韓できないのは安倍首相にその気がないからだ。
安倍首相は最後まで天皇陛下の期待に背いたのだ。
そのことは政治家としての安倍首相に必ず負の遺産として跳ね返って来るだろう。
悪い事は言わない。
天皇退位までにまだ二週間以上ある。
安倍首相は米国への外遊を中止して、みずから天皇訪韓の主席随行者となって訪韓実現に全力を傾けるべきだ。
黒田記者が書くべきはまさしくその事である(了)
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