4月9日にイスラエルで総選挙が行われ、その結果、ネタ二ヤフ首相が続投するかどうかが中東和平の今後の動向を左右すると言われている。
つまり、強行派のネタニヤフ首相が勝てばますます強硬になり、その一方でガンツ候補(元イスラエル軍参謀総長)が勝てば、パレスチナ側との話し合いが進むかもしれないというわけだ。
私は決してそうは思わない。
今も昔も、イスラエルには本気でパレスチナと和解するような指導者はいない。
あのいかさまなオスロ合意ですら、それを成し遂げたラビン首相が即座に暗殺される国がイスラエルなのだ。
しかし、私がここで言いたい事はその事ではない。
きょうの日経新聞が教えてくれた。
これまでパレスチナとの話し合いを掲げていたガンツ候補が、ガザからロケット弾が撃たれ、それがきっかけでイスラエルとパレスチナチが交戦状態になって以来、タカ派に転じたというのだ。
そして劣勢だったネタニヤフ首相が支持率を上げ、ネタにエフ再選の可能性が強まったというのだ。
いうまでもなく、パレスチナの攻撃はゴラン高原併合を認めたトランプ・ネタニヤフ首相の挑発に対する反撃だ。
そしてその反撃を格好の口実にして倍返しの攻撃をした、いわばイスラエルが仕掛けた戦争だ。
選挙に勝つために戦争を道具にする。
犠牲者が出てもお構いなしだ。
これ以上の犯罪はない。
安倍首相の日本は、そんな米国・イスラエルと軍事協力を進める国になろうとしているのである。
間違いなく憲法9条違反の首相である(了)
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