今朝午前5時のNHKニュースが、わが耳を疑うスクープを流した。
寝ぼけ眼で聞いたニュースだから私の聞き間違えかもしれないが、なにしろ菅官房長官が160億円もの法外な予算を使って買収したと報じられた馬毛島(鹿児島県)が、所有者の都合で白紙に戻ったと言うのだ。
この馬毛島は、かつて普天間飛行場の代替候補地として名前が挙がったこともある、いわくつきの無人島だ。
所有者である開発会社との間で、すったもんだした挙句、実際の価格よりも高く見積もった防衛省の45億円を、さらに100億円以上も積み増して、160億円で政府が買収したはずだった。
そう報道されてこれで決まりのはずだった。
それが再び白紙に戻ったというのだ。
そもそも、なぜ、そこまで無理をして買収しなければいけなかったのか。
それは米軍が硫黄島で行って来た空母艦載機の離着陸訓練を、もっと沖縄に近いところで行いたいと要望し、それに応える必要があったからだ。
最後は菅官房長官の腕力で強引に決めたはずだった。
ところが、今頃になって所有者の都合で合意が破棄されたというのだ。
一体何が起きたというのだろうか。
果たして米軍は何と文句を言ってくるのだろうか。
もし文句を言ってこなければ、米軍にとってはその程度の話だということだ。
政府が勝手に米軍を忖度して買収を進めたに過ぎないという事だ。
それにしても、一民間会社が、日米同盟の根幹にかかわるような国策に悪影響を与えるようなことを平気で出来るものだ。
それとも、160億円ではまだ不足だと、日本政府の弱みに付け込んで、もっとよこせとごねたのだろうか。
いずれにしても、このNHKの早朝ニュースは、私の聞き間違えでなければ、これから大きな政治ニュースとして取り上げられるだろう。
日米同盟にまつわる疑惑が取りざたされるだろう。
日刊ゲンダイや週刊誌の格好の政治ネタになるに違いない。
果たして野党は後半国会でどう追及するのか、しないのか。
馬毛島の今後の動向から目が離せなくなった(了)
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