安倍首相と同様に自衛隊大好きの産経新聞が、きのう行われた防衛大卒業式での安倍首相の訓示を詳しく報じてくれた。
おかげで私は安倍首相の訓示の中に、とんでもないいかさまを見る事が出来た。
安倍首相は最後の部分で次のように述べて防大卒業生を鼓舞している。
「今や自衛隊は国民の9割から信頼を勝ち得ている」と。
もしそうなら、なぜ自衛隊明記の憲法9条改正が必要なのか。
なぜ「親が自衛隊だと言われていじめられている」などというとんでもない自虐的ウソをつくのか。
これは許しがたいダブルスタンダードだ。
これだけでも内閣総辞職ものだ。
しかし、安倍首相の訓示でどうしても見逃せないもっと深刻な個所がある。
それはイラク戦争から逃げたことだ。
安倍首相は、「平成は世界を舞台にその平和と安定の為に自衛隊が大きな役割を果たした時代だった」と誇らしげに語って、自衛隊の国際舞台での活躍ぶりを列挙した。
湾岸戦争から始まってソマリア、東ティモール、南スーダンなど派遣先を具体的に列挙した。
しかしそこには、最も重要な派遣地であるイラクのサマワがすっかり抜け落ちている。
まさか、見落としたわけではないだろう。
米国のイラク攻撃は歴史に残る失敗だった。
すべての国がそう評価した。
その失敗の為に米国は国力を低下させ、トランプの誕生をもたらした。
そして米国の失敗に追従した日本もまた国力を失い、格差社会に突き進んだ。
なによりも、自衛隊を憲法9条違反の自衛隊にしてしまった。
その誤りの検証を日本はしていない。
まさかあの派遣は失敗だったから、卒業式の訓示から意図的に消したのではないだろうな。
あの時サマワ部隊を指揮した髭の佐藤が国会議員となっていまでは外交・安保を偉そうに語っている。
こんな事を許してるから日本はダメなのだ。
野党は今日の参院予算委員会集中審議で、私のこのヒントを参考にして、安倍首相の防衛大卒業式の欺瞞を徹底追及しなければウソだ。
不毛な統計疑惑ばかりをくり返して予算をあっさり成立させるのではなく、野党は本物の質問をして安倍首相を立ち往生させてみたらどうか(了)
Comment On Facebook