朝日批判のついでに、もうひとつ朝日批判を書きたい。
好き好んで朝日批判をしているのではない。
あまりにも偽善的な朝日だから批判せざるを得ないのだ。
今度は社説である。
きょう3月3日の朝日の社説は次のように来週から始まる参院での予算審議に期待を寄せている。
衆院で出来なかった統計不正問題の究明を参院で引き続き行う事は重要であると。
しかし同時に山積する内政・外交の諸問題についても議論を深めてもらいたいとして次のような問題を列挙している。
すなわち、ポイント還元などの消費税増税対策
少子高齢化への対応
4月から始まる外国人労働者受け入れ拡大問題
辺野古移設問題
日ロ平和条約交渉
物別れに終わった米朝会談と朝鮮半島情勢
などなど
朝日は本気でそう書いているのか。
とてもそうは思えない。
統計不正問題の究明だけでも時間が足りないのに、どうやったらこんなに多くの重要政策についてまともな議論が出来るというのか。
衆院で通過させた予算案を、安倍自公政権が参院で修正するとでもいうのか。
それよりもなによりも、衆院で予算案が通過した時点で、政治家たちは一斉に選挙に向けた政局に走る。
朝日の政治記者がそれを知らないはずがない。
見ているがいい。
朝日の政治記事も政局がらみの記事ばかりになる。
それにもかかわらず、朝日の社説はこう締めくくっている。
「参院は、衆院で可決された予算案や法案を再度審議し、必要があれば修正する『再考の府』と呼ばれる。その名にふさわしい役割を果たせるか、与野党双方がその責任を負っている」と。
一般国民が政治の内情を知らないからといって、あまりにも読者をバカにした朝日の社説である(了)
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