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ラブロフ外相の執拗な安倍批判をどう見たらよいか、それが問題だ

 ラブロフ外相の北方領土問題に関する安倍外交批判はとどまる事を知らない。

 きょう2月25日の日経新聞が、モスクワ発小川知世記者の一段の小さな記事で教えてくれた。

 この記事は、安倍首相の忖度せずに、もっと大きく書くべきだ。

 一面トップニュースでもおかしくない。

 ラブロフ外相が、ベトナムと中国のメディアとのインタビューに応じ、こう語ったと言う。

 その発言をロシア外務省が24日、わざわざこれ見よがしに発表したという。

 すなわち、安倍首相がロシアとの領土問題を解決し、平和条約を締結すると表明している事について、「どこからそのような確信を得たのか分からない」と語ったと言うのだ。

 それだけにとどまらない。

 プーチン大統領が、条約締結には両国民が受け入れ可能な条件を探る、と発言したことに触れ、「そうした条件は完全に欠如している」と言明したという。

 ここまで酷評されては、どう考えてもロシアには方領土交渉を進展させる姿勢は見当たらないと判断すべきだ。

 北方領土交渉は凍結せざるを得ないだろう。

 いや、凍結すべきだ。

 ところが、安倍首相はラブロフ外相を3月にも日本に招待して河野外相と協議させようとしている。

 ラブロフ外相もまた招待を受けて来日し、河野外相と協議すると報じられている。

 さては、表向きに厳しい事ばかり言っておきながら、裏で平和条約締結の話が進んでいるのだろうか。

 そうであれば、ここまで安倍外交を酷評するのも頷ける。

 酷評すればするほど、合意された時の衝撃が大きいからだ。

 しかし、もし本気で酷評し、安倍政権にさらなる譲歩を迫ろうとしているなら、安倍首相はもう少し頭を働かせた方がいい。

 思い切って交渉中断を宣言し、ラブロフ外相を慌てさせた方がいい。

 どっちにしても安倍首相は舐められている。

 いや、安倍首相の功を焦る外交の為に、日本そのものがロシアに舐められ切っている。

 それだけでも安倍首相は内閣総辞職ものである(了)

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