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安倍首相はいいかげんに外遊を止めたらどうか

 安倍首相がまた22日から外遊するという。

 国会軽視と言われても、税金の無駄遣いだと言われても、敵前逃亡だと言われても、何を言われても、安倍首相は外遊を止めないつもりだ。

 しかし、今度の外遊だけは止めたほうがいい。

 ダボス会議に5年ぶりに出席するという。

 そこでアベノミクスの成果を宣伝するという(日経新聞)。

 もしそうなら、絶対に今度の外遊は止めた方がいい。

 5年前に安倍首相はアベノミクスを宣伝するためにダボス会議に出席した。

 あの時は何を言ってもよかった。

 どうなるかわからなかったからだ。

 しかし5年もたって何の成果も示せない。

 いまやアベノミクスは完全に失敗に終わったことは明らかだ。

 それなのに、わさざわざ5年ぶりにダボス会議に出席して、再びアベノミクスを宣伝するなら、ウソをつきに行くようなものだ。

 日本国内でいくらウソを言っても平気だが、世界を相手にはそうはいかない。

 厳しい質問に立ち往生して恥をかくだけだ。

 そして、日経新聞は教えてくれている。

 ダボス会議に向かう前にモスクワに立ち寄ってプーチン大統領と首脳会談すると。

 なおさら外遊は止めた方がいい。

 いまプーチン大統領と会談すれば、2島すら返さないとダメオシされるだけだ。

 そうなれば、北方領土交渉はその時点で終わる。

 どうせ北方領土は誰がやっても返ってこないのだ。

 だから平行線をくり返す不毛な交渉は、このまま河野外相や外務官僚に任せておいて、最後は自分がプーチン大統領と政治決着すると期待を持たせて、先延ばしするだけでいいのだ。

 拉致問題と同じように、北方領土問題も必ず自分の手で解決すると言い続けいれば、いつまでも首相を続けられる。

 だから、こんどだけは外遊をとりやめるべきだ。

 国内情勢が許さなくなったといってダボス会議を欠席し、それを口実にプーチン大統領との首脳会談もドタキャンすればいいのだ。

 プーチン大統領は驚いて軟化して来るかも知れない。

 外交とはそういうものだ。

 くり返す。

 今度ばかりは外遊をしないほうがいい。

 そう思っていたら、日経新聞は最後にこう書いている。

 「年初からの外交日程はここで一区切りとなる」と。

 つまり、これを最後に外遊をしないということは、いよいよ安倍政権が終るということだ。

 それとも、日刊ゲンダイが書いたように、通常国会での野党の攻撃が目に見えているので、それを避けるために、帰国したらすぐに、国会冒頭にやぶれかぶれ解散をしてすべてをチャラにすることを決めたのかも知れなない。

 いよいよ一寸先は闇になってきた(了)

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