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平成時代を象徴する人物のナンバーワンに選ばれた小泉純一郎

 読売新聞が全国の18歳以上の有権者3000人を対象に平成時代を
象徴する国内の出来事、事件、イメージ、などに関する大規模な世論調
査を行い、その結果をきょう11月27日の紙面に見開きにページにわ
たって掲載している。


 それを見ると過去30年間が鮮やかによみがえってくる。


 その中で、私がもっとも注目したのが、「平成時代を象徴する人物で
思い浮かぶ人」である。


 なんと、二位の安室奈美恵(161)、三位の天皇陛下(154)を
大きく引き離し、小泉純一郎元首相がダントツなのだ。


 印象に残るといっても、その印象の内容は賛否が分かれるだろう。


 しかし、選ばれた上位人物10名の顔ぶれを見れば、オーム真理教の
松本智津夫を除いてはみな評価の高い人ばかりであるから、小泉純一郎
元首相の場合も好感度で選ばれたに違いない。


 そして私はこの結果にうなづくのである。


 小泉純一郎元首相こそ、いまの日本をつくった張本人だ。


 その中でも、特に今の日本と日本の政治を破壊した人物だ。


 もちろん、自民党はぶっ壊したが、それ以上に国会論戦を壊し、野党
を壊し、対米従属第一主義を臆面なく実行して、日本の経済や社会を
壊した人物だ。


 おまけに安倍首相を産み、育てあげて、今日の日本の格差社会や混迷
をもたらした人物である。


 その人物を、憎むどころか、国民は天皇陛下や安室奈美恵をはるかに
引き離し、好意をもって世論はいま思い出すのである。


 まさしく平成の勝ち逃げ男ナンバーワンだ。


 その小泉純一郎が安倍批判をくりかえして再び国民に注目され、安倍
批判の野党からも秋波を送られるありさまだ。


 まいりましたと脱帽するしかない。


 その国民的人気者の小泉純一郎が、「俺の目の前で名前を出すな」と
怒るほど嫌われたのが私だ。


 人に嫌われるということは悲しいことだ。


 しかし、国民的人気者にここまで嫌われることは、むしろ光栄と思わ
くてはいけないのかもしれない。


 そう思って私はこれからも小泉批判を続ける。


 安倍首相を批判してもいまひとつ批判し甲斐がないが、小泉批判とな
ると、がぜんやる気が出る。


 そんな私も、世論と同じように隠れ小泉ファンなのかもしれない(了)

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