やっと、ローマ法王の来日をめぐる日本政府とローマ法王庁の調整が
報道されるようになった。
具体的な日取りが報じられるのはこれが初めてだ。
きょうの各紙が一斉に書いた。
外遊中の河野外相が23日、バチカンを訪問したと。
ギャラガ―外務長官と会談し、ローマ法王フランシスコが来年の日本
訪問を希望している事を踏まえ、調整を進める方針で一致したと。
ローマ法王が来年に訪日したいという意向が公になったのは初めてだ。
これはローマ法王が今上天皇の在位の来年4月30日までに訪日した
いという意思表示だ。
ローマ法王は、オダネル米国従軍記者が1945年に長崎で撮影した、
あの「焼き場に立つ少年」の写真にいたく感動し、世界にその写真を流
布したほどの反戦、反核の平和主義者だ。
そして今上天皇は誰よりも強い憲法9条の体現者だ。
誰が考えても、ローマ法王の来日は今上天皇が退位される来年4月末
までに実現したほうが、ローマ法王にとっても、今上天皇にとっても好
ましいはずだ。
しかもローマ法王の来日は1981年以来だという。
1981年はもちろん昭和天皇の時代である。
つまり今上天皇はその30年の在位に一度もローマ法王を迎えていな
いのだ。
両国政府がその気になれば、来年4月末までの来日は可能だ。
国賓の招待は時間をかけて準備する必要があるといって渋るのは、
通例は宮内庁と相場は決まっている。
しかし、いまの宮内庁は今上天皇の思いを最優先する。
百歩譲って、たとえ宮内庁が反対しても、いまの安倍一強政権は宮内
庁の反対を押し切って何でもできる。
つまり、安倍首相がその気になれば、4月30日までのローマ法王の
来日は十分可能なのだ。
しかし、ローマ法王の来日が来年の4月30日までに行われることは
100%ない。
なぜならば、ローマ法王と今上天皇が反核、平和で一致されると困る
からだ。
それは、憲法9条違反の安倍暴政にとってこれ以上ない叱責になる。
絶対にそれを安倍首相は許さない。
それが安倍首相の強い意思である(了)
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