原発事故はコントロールされた、という嘘までついて招致に成功した2020年の東京五輪だ。
みずから首相として迎えたい2020年の東京五輪だ。
しかし、その2020年の東京五輪が、安倍首相を苦しめる事になりそうな雲行きになって来た。
台湾の東京五輪参加を巡って、その呼称をどうするかという問題が急浮上してきた。
すなわち、これまで台湾の五輪参加で認められてきたチャイニーズタイペイという呼称を、台湾という呼称に戻すべきだという要求が台湾世論に起こり、ついに住民投票が行われる事になった。
しかし、住民投票の結果がどうであれ、習近平の中国が台湾という呼称を認めることはない。
下手をすれば中国が東京五輪をボイコットする事態もあり得る。
そして、もうひとつ、北朝鮮と韓国の統一参加だ。
こちらのほうは統一チームでほぼ決まっている。
しかし、その時までに北朝鮮の核を巡って米朝関係が改善している保証はない。
そして北朝鮮の核や南北融和について、足を引っ張り続けているのが安倍首相だ。
安倍首相の強硬な北朝鮮や韓国に対する外交に反発して、両国がこぞって不参加と言う事もあり得る。
しかも、台湾問題といい、朝鮮半島の融和問題といい、米国と中国、ロシアとの間で立場の隔たりは大きい。
それが2020年までに解消する保証はない。
間違いなく2020年の東京五輪は政治問題化する。
安倍首相は、2020年の東京五輪を成功させるためには、自らの間違った歴史認識を封印し、対米従属一辺倒の外交をあらためなければいけない。
さもなくば、2020年の東京五輪の前に日本の首相を辞めるべきだ。
その決断をしなければいけない時期が、来年必ずやってくるだろう(了)
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