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見事に封印されたペンス米副大統領の日本恫喝

 ペンス副大統領の日本立ち寄りの目的は何だったのか。

 ズバリそれは、中国との関係改善に踏み込む安倍首相へのけん制と、来年1月から始まる日米貿易交渉に対する、「わかっているだろうな」という引導わたしである。

 しかし、安倍首相はそれをそのまま公表するわけにはいかない。

 中国との関係では、ペンス副大統領の言いなりになって中国敵視政策を打ち出す事はできない。

 日本国民に向かっては、米国と約束したのは物品協定ではなく自由貿易協定でしたとはいまさら言えない。

 その結果発表されたのが、わけのわからない日米共同記者会見だったのだ。

 本来ならば日米間の合意文書である日米共同声明で堂々と日米同盟強化が謳われるはずだ。

 ところが単なる記者発表で、お互いが自分たちの都合のいい事を述べ合っただけで終わった。

 これがペンス副大統領の日本立ち寄りの実態なのだ。

 安倍首相はペンス副大統領の恫喝に屈したに違いない。

 しかし、それを気づかれては行けない。

 だから、メディアのペンス副大統領訪日報道も、その取り上げ方が抑制的だ。

 NHKに至ってはペンス副大統領の訪日をほとんど報じなかった。

 安倍外交は、これからますます国民から真実を隠した密約外交になっていくだろう。

 安倍首相の二枚舌外交はますます常態化する。

 それでも安倍首相はびくともしないだろう。

 野党に安倍外交を追いつめる能力はゼロだからだ。

 「外交の安倍」という虚像がこれからも続き、安倍首相の外遊はます激しくなるだろう。

 与野党の攻防は、俺の不在中に、大いにやっといてくれ、後は時間切れで強行採決するだけだ、と言う訳である(了)

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