ひょっとしたら、外国人労働者法案(入国管理法改正案)は安倍政権
とメディアが結託した争点隠しではないか。
きのう朝のNHK政治討論を見てそう思った。
いつの間にか、この法案が臨時国会の最大のテーマとなってしまった
如くだ。
そしてお決まりのように野党は反対の大合唱だ。
しかし、この問題は与野党対決のテーマにはなりえないし、そうさせ
てはいけない。
議論をすればするほど、日本は外国人受け入れを拒否するのか、移民
政策に最も後ろ向きの国でいいのか、という問題に行き当たるからだ。
反対する野党に批判が必ず跳ね返ってくる。
拙速であることは間違いない。
だからもっと時間をかけて議論すべき問題だと主張するのはいい。
しかし、それでも安倍政権が強行するなら、勝手にさせておけばいい
のだ。
かならず不備が出てきて、見直しをせざるを得なくなる。
そんな生煮えの入国管理法改正案は、憲法9条改憲や消費税増税や、
安倍外交の行き詰まりのように、野党が体を張って追及するようなもの
ではない。
限られた日程の今度の臨時国会で、野党が結束して安倍政権を追及
すべきは、はやり憲法9条改憲や消費税増税であり、来年1月から始ま
る日米貿易交渉であり、中国や韓国・北朝鮮との関係だ。
いずれも安倍首相の命取りになる問題だ。
そしてモリカケ疑惑だ。
これも、安倍政権の命運がかかっている問題だ。
そこから目をそらすために、安倍政権が唐突に外国人労働者法案を
持ち出し、安倍政権に加担したメディアが騒いでいるのではないか。
おりから共同通信が世論調査を発表した。
賛成が51.3%で反対39・5%を上回っている。
若年層ほど積極的であるという。
その一方で片山さつき疑惑に納得していない世論は74・7%である。
野党は臨時国会の戦略を根本的に見直す必要がある。
さもなければ、あっという間に臨時国会は終わり、来年になれば天皇
退位の準備一色になり、あっという間に地方統一選、参院選に流れ込み
、安倍追及は時間切れとなるだろう(了)
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