きのう11月2日、補正予算が衆院本会議で採択された。
5日から参院で審議され7日には参院本会議で採択されるという。
参院を待つまでもなく、衆院本会議で採択されたということは、事実上補正予算は成立したということだ。
つまり臨時国家はもはや消化試合なのだ。
臨時国会の会期はまだ残っている。
法案審議で延長されるかもしれない。
しかし、その間にも、安倍首相の外遊は繰り返され、その都度国会は気の抜けたビールのようになる。
なにしろ野党が攻撃する相手がいない議論など拍子抜けになる事は明らかだ。
いくら会期が残っていても、そして法案審議で与野党の議論が行われても、補正予算が通ってしまえば安倍政権は痛くもかゆくもないのだ。
補正予算の衆院通過までが勝負どころだったのだ。
ところが、あっさりと成立してしまった。
そのはずである。
野党第一党の枝野立憲民主党代表は、同じ2日に、都内で明治学院大学の学園祭に参加し講演していたというのだ。
きょうの新聞で知った。
おそらく国会審議の合間を縫っての講演だったに違いない。
だから予算委員会や本会議には出席していたのだろう。
決して国会軽視ではないだろう。
それにしても、臨時国会の山場に国会を抜け出して学園祭に出ていたのだ。
この緊張感のなさはどうだ。
そして、そこで何を語ったか。
立憲民主党のアピールだ。
臨時国会の論戦は若者になかなか伝わらない。若者へ直接訴える機会を大事にしたい(立憲民主党幹部)ということらしい。
明治学院大学のほかに早大や学習院大学、そして安倍首相の母校である成蹊大の学園祭を行脚するという。
その枝野氏は、立憲民主党への支持が下がるからと言って、野党の統一比例名簿をかたくなに拒否している。
こりゃだめだ。
野党共闘が進まないはずである。
安倍首相を追い込めないはずである(了)
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