新党憲法9条

憲法9条それは希望

田原総一朗がばらした安倍首相が9条改憲にこだわらない理由

 早朝5時半から始まったTBS系の「上田晋也のサタデージャーナル」を見ながらリアルタイムでこれを書いている。

 出演していた評論家の田原総一朗が、かつて安倍首相と会談した時の事を引用し、自分は安倍首相は9条改憲はしない、する気はない、と断言した。

 その理由がふるっている。

 安倍首相はかつて自分にこう言ったという。

 もはや憲法9条を変える必要はなくなったのだと。

 安保法を成立させ集団的自衛権を容認してからは、米国は憲法9条改憲について何も言わなくなったと。

 そして田原総一朗は、安倍首相が憲法9条の改憲をやるやると言っているのは、安倍首相を支えている憲法9条改憲論者に向けたポーズだと。

 いかにも田原総一朗が言いそうなことだ。

 自分は安倍首相といつでも直接話せる仲だ。

 誰も安倍首相が田原総一朗に語った内容を知らない事をいい事にして、もったいぶって本当らしいことをメディアに流して自分の存在感を示す。

 こんなことばかりやって自分をアピールし、自分の存在感を維持し、そのくせ、日本の政治の為に、いや日本や日本国民の為に、何ひとつ役に立たない、役に立とうとしない。

 かつて誰かが僭称した電波芸者そのものだ。

 しかし、田原総一朗がばらした安倍首相の言葉は安倍首相の本音だ。

 田原総一朗がばらした事は、かつてから私が何度も警鐘を鳴らして来た事である。

 すなわち、憲法9条を守ればいいという話しではない。

 重要な事は、憲法9条が命じている「平和な日本」という国是を変えてはいけない事なのだ。

 そのためには、憲法9条違反の在日米軍を一日も早く撤退させなければいけない。

 在日米軍の根拠になっている日米安保体制を止めなければいけないのだ。

 しかし、この事を本気で唱える政党、政治家は皆無だ。

 このままでは、日本の政治に明るい未来はない。

 田原総一朗が言っていたように、安倍首相は場合によっては3年の任期を待たずに辞めるかも知れない。

 そうなるともはや誰も憲法9条改憲の話などしなくなる。

 憲法9条改憲は、当分の間、自民党政権から出て来ない。

 公明党は喜んで自民党と組んで政権政党を続けられる。

 肩透かしを食らった野党は、もはや護憲を政争には使えない。

 こうして憲法9条論争は棚上げになる。

 その間に、どんどんと米軍の日本支配が進む。

 辺野古基地阻止どころの話ではない。

 日本全土が沖縄化し、日本の自衛隊基地に米軍が乗り込んできて日米軍事が一体化する。

 戦後日本の政治の終焉である。

 米国の日本占領の完成である。

 田原総一朗がばらした事はそういう事だ。

 そして、田原総一朗は、そんな日本にさせてはいけないなどとは、一言も言わない。

 無責任極まりない言論人の典型である。

 いまこそ新党憲法9条の下に、思いを同じくする国民が一つになる時である(了)

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