10月31日に沖縄県の埋め立て承認撤回の効力が停止され、辺野古移設工事が再開された。
ありえない安倍自公政権の暴挙だ。
辺野古移設反対の沖縄県民の民意が示されたばかりであるというのに、それを公然と無視する政治は、もはや政治ではない。
しかし、私がむしろ絶望的になるのは、野党の動きの鈍さだ。
これほど深刻な政治の危機に、なぜ国政を預かる野党は動かないのか。
なぜ沖縄と日本政府の問題に封じ込めて平然としていられるのか。
なぜキャンプ前の市民の反対活動や辺野古沖の反対活動を見殺しにしたままでいられるのか。
確かに野党議員は国会質問で批判している。
共産党の志位委員長は記者会見で安倍政権を批判している。
しかし、そんなアリバイ作りで、安倍・菅暴政コンビの辺野古移設の強行を阻止できると思っているのだろうか。
憲法9条や象徴天皇の上にある日米安保体制の命令をはねつけられると思っているのか。
野党は、党首を先頭に、党をあげて国会で共闘して、辺野古阻止を実現しなければいけないのだ。
しかし、その本気度はまるで伝わってこない。
それも、これも、この国の政治から真の護憲政党がなくなってしまったからだ。
いまこそ憲法9条の政治哲学の下に、一つの国民的な平和政党が生まれなければいけない。
日本の政治の希望は、新党憲法9条なるものに見出すしかない(了)
Comment On Facebook