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旧民主党叩きに利用された今度の安倍首相訪中

 今度の安倍首相の訪中について、決まり文句のように自民党議員やメディアが繰り返した言葉がある。

 それは、「野田首相以来7年ぶりの日本の首相の公式訪中」であり、「野田首相による尖閣国有化で冷え込んだ日中関係が改善された」という言葉である。

 岸田文雄政調会長は、25日の自らの派閥の会合で、尖閣諸島の国有化の後で外相になり苦労させられた、今度の安倍首相の訪中は「夢のような思いがする」とまで語っている(10月26日毎日)

 日中関係の悪化は、ひとり旧民主党政権のせいではない。

 小泉首相時代から始まっていたのだ。

 しかし、民主党の政権時に中国漁船の領海侵犯事件が起こり、それをめぐる前原、仙谷、枝野などの稚拙な外交が日中関係を悪化させ、そして野田首相の尖閣国有化がそれに拍車をかけたのは事実だ。

 今度の安倍訪中について、旧民主党の連中は沈黙するしかないのだ。

 やはりあの連中には外交を任せられない、ますます安倍首相とメディアははそう吹聴するだろう。

 日中関係改善は、野党潰しでもある(了)

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