きのう10月4日のNHKニュースが、早朝から繰り返し流したのが、羽田空港の新飛行ルートを増設しようとしている日本政府の方針に対し、米軍が絶対にそれを認めようとしないことが分かった、という大スクープだった。
NHKがここまでスクープ報道したのだ。
私は大手新聞がどこまで大きく後追い記事を書くか、それに注目して今日の各紙を目を皿のようにして探した。
ところがただの一つもそのことを報道した新聞はなかった。
見事に黙殺だ。
日本が米軍に主権を放棄している事が国民に知れわたることが、ここまでタブーになっているのだ。
暗澹たる気持ちになった。
唯一、このNHKのスクープを報じたのが、きのうの日刊ゲンダイ(10月5日号)だった。
しかし、安倍政権批判しか念頭にない日刊ゲンダイが書いたことは、「安倍、泣きっ面にハチ」だった。
つまり、このまま事態打開が出来なければ、東京五輪や観光のインバウンドで景気回復を狙う安倍政権にとって大打撃だ、ざまあ見ろ、というわけだ。
そんなケチな話ではない。
安倍政権をたたけばいいという話ではない。
誰が政権をとっても、日本が米軍から主権を取り戻さない限り日本の将来はないという、この国の政治の最大の問題がそこにあるのだ。
そして、真実を国民に知らせ、国民の手でこの国を正しい方向に持っていく事が使命のはずのメディアが、この、日本は米軍に主権放棄状態であるという「不都合な真実」だけは、絶対に国民に知らせようとしない。
日米同盟を見直せ、つまり日米安保条約を見直せ、と主張する事は、この国では、戦後70年以上たってもタブーであるという事だ。
そのタブーを憲法9条の力で粉砕しようとするのが、まさしく新党憲法9条の挑戦なのである(了)
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