今度の沖縄知事選について佐藤優が黙して語らなかった。
それを私はいぶかしく思って来た。
常日頃、母親が沖縄出身であることを繰り返し強調し、あれほど辺野古反対を言い続けて来た佐藤優だ。
翁長知事の逝去の時も、沖縄二紙を含め多くのメディアが佐藤優の言葉を引用していたほどだ。
いまや佐藤優は日本の知識人の中で沖縄の側に立つ第一人者のごとくだ。
その佐藤優が、なぜ今度の選挙で沖縄を応援しようとしなかったのか。
そう思っていたらついに発言した。
きのう9月28日の東京新聞「本音のコラム」で、沖縄の選挙は植民地の選挙だと、要旨次のように書いている。
政府は、今度の知事選を含め、沖縄のすべての選挙を植民地の選挙と見なしていると。
沖縄の有権者が選んだ知事の公約であっても、政府の意思と反する場合には「外交・安保は政府の専管事項である」として沖縄の民意を無視する。
しかし、政府の意向にかなう候補者が当選したら、「これこそが沖縄の民意だ」と言って辺野古新基地建設を強行する。
これは沖縄に対する構造化された差別であると。
このような状況を変化させるために翁長雄志知事は、文字通り命を懸けて闘い、倒れたと。
いまこそ翁長知事が沖縄語で「沖縄人を軽く見てはいけません」と呼びかけた姿を思い起こせと。
これ以上ない玉城候補への応援だ。
なぜ選挙が始まった時に、佐藤優をそれを大声で言わなかったのか。
まるで小泉進次郎を見習ったごとくだ。
勝敗が決まる直前になって一言発する事により、どっちに転んでも言い訳が出来る状況に身を置く。
これ以上ない姑息な姿がそこにある(了)
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