トランプ大統領がポンぺオ国務長官に訪朝を中止するよう命じた。
その事をトランプ大統領はツイッターで明らかにした。
このツイッターには驚いた。
今度ばかりはこの先どう展開していくか予測がつかない。
しかし、驚き、予測がつかないのは私だけではないはずだ。
なにしろ米国政府関係者すら、驚き、困惑しているのだ。
しかし、一つだけはっきりしている事がある。
それは米朝合意がとん挫すれば、得する者は誰もいないということだ。
安倍外交を誉めそやす産経や読売は、それ見た事か、うまくいくはずがなかった、安倍首相の対北朝鮮強硬姿勢が正しかった、と言わんばかりだが、大きな間違いだ。
米朝合意がとん挫すれば一番困るのは安倍首相だ。
安倍外交はますます出番がなくなる。
日朝首脳会談の実現も、拉致問題の解決も、吹っ飛ぶことになる。
南北融和に舵を切った韓国との外交関係もすれ違いのままだ。
おまけに米中対立の火種がまたひとつ増えた。
これを要するに、安倍外交は、一方において日中、日韓関係の改善を図ろうとしながら、他方において日米同盟強化を進めようとしている。
しかし、米朝合意がとん挫すれば、安倍外交は股裂き状態になり、タダでさえ矛盾した安倍外交が、ますます矛盾することになる。
安倍首相はつい二、三日前にトランプ大統領と電話会談したはずだ。
その時、北朝鮮問題について話し合ったはずだ。
果たしてトランプ大統領は安倍首相にポンぺオ訪朝中止を伝えていたのだろうか。
その時、安倍首相はどう応じたのだろうか。
メディアはせめてそれぐらいの仕事をして、国民に安倍外交の正体を教えるべきである(了)
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