新党憲法9条

憲法9条それは希望

辺野古阻止に欠けているものが見えて来た今度の沖縄訪問

 2泊3日の沖縄訪問から帰って、いまこれを書いている。

 今度の沖縄訪問は、友人に誘われて沖縄の辺野古阻止活動の状況を見てみようという、前から予定されていたものであったが、出発直前になって、思いがけなく翁長知事の訃報に接し、通夜に参列し、そして翁長知事なき後の辺野古阻止に思いをはせる旅になった。

 今度の旅であらためて実感したのは、このままの沖縄では辺野古建設は阻止できないということだ。

 何が足らないのか。

 座り込みや県民集会のいさましい政治的スローガンとは裏腹に、何があっても辺野古建設を阻止して見せるという政治的気迫が決定的に欠如している。

 それは、翁長知事の時からもそうだったが、これからはもっとそうなるだろう。

 なぜか。

 辺野古建設を阻止するということは、とりもなおさず在日米軍を沖縄から叩き出すということだ。

 そして、それは、とりもなおさず日米地位協定の抜本的改定、つまり日米安保条約という名の日米軍事同盟を解消する事である。

 その覚悟がない限り、絶対に辺野古阻止は出来ない。

 在日米軍を日本から叩き出すのに、保守も左翼もない。

 主権国家としての当然の主張なのだ。

 しかし、いまこれを唱えるものはいなくなった。

 オール沖縄に欠けているもの。

 それは、いまの保守を支配する保身と打算の対米従属保守ではなく日本の主権を第一にする本物の保守と、安保反対を叫ばなくなった共産、社民よりも過激ないわゆる新左翼、この両極端を包摂する、文字通りのオール沖縄なのだ。

 それを可能にする政治哲学こそ憲法9条であり、それを政治的に可能にする政治勢力こそ、憲法9条を国是とし日米軍事同盟の解消を公約する新党憲法9条なのである。

 翁長知事の後は翁長夫人しかいない。

 他の候補では安倍・菅暴政コンビの推す候補に勝てない。

 翁長夫人という新知事を誕生させ、その新知事の手で、憲法9条を沖縄に実現するのである。

 砂川闘争で出来なかった事を沖縄で実現するのである。

 今度の沖縄の旅によって、新党憲法9条の主要テーマは辺野古阻止となったのである(了)

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