草案にはあった北朝鮮への完全かつ検証可能で不可逆的非核化の文言が、6日に発表された最終声明から削除されたという。
おまけに拉致と言う言葉もなくなっていたという。
このことを、きょうの各紙が驚きを持って報じている。
やはり河野外相は相手にされなかったということだ。
しかし、私がここで書きたいのは、その事ではない。
最終声明に盛り込まれなかったことは、メディアが報じるほど衝撃的なことではないということだ。
きょう8月7日の朝日がアセアン外交筋がこう話したと書いている。
「ARFには北朝鮮や中国がいることを忘れてはいけない」と。
私は繰り返し書いてきた。
アセアンの参加する会議はコンセンサスを重んじる。
一カ国でも強く反対するとその声を取り入れざるを得ない。
だからこそ、アセアンのほとんどの合意文書は最後は玉虫色に終わり、参加国の一カ国でも強く反対すると、最後は削除するしかないと。
これはアセアンコンセンサスなのである。
日本の外務省がそれを知らないはずがない。
知っていながら、無理やり拉致や非核化を強引に盛り込ませようとした安倍・河野外交がお邪魔虫だったのだ。
国連安保理でさんざんそれをやって来た米国は、それを知っているから、アセアンではあっさり引き下がる。
メディアが大げさに書く話ではない。
はじめからこうなることはわかっていたはずだ(了)
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