私は7月13日のブログで書いた。
中国に拘束された邦人について、菅官房長官は7月10日の定例記者会見で、「日本政府の関与は一切ない」と否定したらしいが、7月12日の日刊ゲンダイ(7月13日号)は外務省担当記者の証言として、逮捕された邦人らは公安調査庁から依頼されてスパイ活動をしていた疑いがあり、その事を中国側もつかんでいると報じたと。
そして私は書いた。
もしそれが事実なら、これら邦人は安倍政権の犠牲者だと。
弱みを握られた安倍政権は、もはやまともな対中外交は出来ないと。
それだけでも安倍政権は内閣総辞職ものだと。
そう書いた。
それから10日ほどたち、きょう7月23日発売の週刊現代最新号(8月4日号)に衝撃のスクープ記事が掲載された。
桜坂拳太朗と言う名の米国在住のフリージャーナリストが書いた「日本政府に見捨てられた『公安スパイ』の肉声」と題するその記事は、衝撃的だ。
週刊現代に敬意を表してここではその内容に触れないが、ここに書かれている事が事実なら、菅官房長官は公然と国民にウソをついていたということだ。
野党が本気で追及すれば内閣総辞職ものだ。
しかし、たとえ野党がいくら追及しても、政府は事実を認めないだろう。
スパイ活動は最高の国家機密だ。
国家機密を理由に、どんなウソも、そして情報非公開も、許される。
権力を持つ側の特権であり、野党には手も足も出ない領域だ。
そのような権力を持つ者は、民主主意の国家ではおのずと自制が働く。
しかし、今の安倍・菅政権にはそれが無い。
権力に歯止めが利かない。
それを監視するのがメディアの使命であるが、そのメディアが安倍政権下でまったく機能していない。
新聞は真実を国民に教えず、国民はよほど努力しなければ、政府の行っている事は何もわからないままだ。
驚くべき危険な政治状況下にある、いまの日本である(了)
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