文在寅大統領に助言をしたと思ったら、その直後に北朝鮮が韓国を批判したことを知った。
すなわち、北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は20日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が13日に訪問先のシンガポールで非核化を巡り、「約束を守らなければ、国際社会の厳しい審判を受ける」などと発言したことについて、「米国の目を気にして北南関係改善のための措置を何も講じていない。解決すべき重大な問題が宙に浮いている」などと非難したというのだ。
これには驚いた。
南北首脳会談の後でも、北朝鮮が韓国を非難した事はあった。
しかし、ここまで激しく批判した事は初めてだ。
文在寅大統領は、この北朝鮮の批判にすかさず応えなければいけない。
そして、言葉による釈明ではなく、行動で示さなければいけない。
そもそも、米朝首脳会談が実現したのも、もとをただせば南北首脳会談が行われ、朝鮮半島の平和が実現される気運が生まれたからだ。
実際のところ米朝首脳会談の合意文書にも板門店宣言を歓迎する言葉が明記された。
つまり、米朝合意と南北和平合意は不可分なのだ。
これを要するに、米朝合意の実現は米朝だけの協議に任せていてはいけないということだ。
そして米朝合意がトランプ・金正恩のトップダウンで行われたように、その実施も、文在寅大統領によるトップダウンの仲介で行われなければいけない。
北朝鮮の文在寅大統領批判は、裏を返せば北朝鮮の文在寅大統領に対する仲介役としての期待なのだ。
そう受け止めて、文在寅大統領はいますぐ行動を起こさなければいけない。
すなわち、金正恩委員長とホットラインで話し合い、米中朝韓4か国首脳会談の実現に向けて動くべきである。
その時は今である(了)
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